ヤリマン 沙希-1
「スゲェな、彼氏の誕生日プレゼントを買う金欲しさに援交している女子高生のヤリマンとか。そんな金で買ったプレゼント貰った彼氏、カワイソーだねぇ。」
ヤリマン図鑑の書き込みを見ながら大吾は呆れた。自分が彼氏の立場だったら絶対に嫌だ。貰いたくない。
「最近の女子高生は全く…」
ため息をつき呆れた。
だが、ヤル事に関しては話は別だ。どんな顔をしているのか見て見たかったし、暫く女子高生とセックスしていない大吾。ここは女子高生ヤリマンをゲットしようと決めた。
掲示板を見るとどうやら夜の20時半に駅を利用する事が多いらしい。見た目は黒髪の清純そうだとか。一際目立つ可愛さだから見れば分かるとは書いてあるが、その時間に制服を着た女子高生に声をかけるのは度胸がいる。警察に見つかれば目をつけられるのが必至だからだ。ではみんなどうやってゲットしてるのかと思ったが、それはみんな秘密にしている。
「くそ、オイシイ事はそう簡単に教えてはくれないよな…。かと言って駆け引きはメンドウだ…。さてどうするか…」
あまり手間と時間はかけたくない大吾はいかにして女子高生ヤリマンをゲットするかを考えたのであった。
翌日の夜、大吾はアプリ画面を見ながら駅の改札付近で沙希と言う女子高生ヤリマンを探していた。しかし21時を過ぎても現れない。もしかして今日はもう帰ってしまったのかと諦めた瞬間、ようやく沙希を示すアイコンが画面に表示された。
(どの子だ…??)
顔を上げた大吾の目に飛び込んで来たのは、確かに清純そうな、とても援交するようには見えない女の子であった。見た瞬間、半信半疑になる。しかしアプリで確認する限り間違いない。大吾はダメ元でアタックした。
「この前はどうも!」
あたかも知り合いのように明るく呼び止めた。
「え??」
まるで覚えのないような顔で目を丸くする沙希。そんな沙希に馴れ馴れしく話す。
「あれ?忘れちゃった??この前会ったじゃん。でさぁ、今日臨時収入入ったから、またどうかなって思って。」
大吾はこっそりとポケットから5枚の万札を見せる。
「…」
不審がりながらも万札を見て目つきが変わった。すると大吾は万札をポケットに戻し、メモを渡した。
「良かったら、ね?ダメならしょうがない、誰か見つけて遊ぶから大丈夫だよ。じゃ!」
そう言って去って行った。
沙希がメモを見ると、
「今から5諭吉でどう?良かったら駅裏のパーキングに停まってる白のヤスティマのとこまで来て?無理なら来なくていいよ。遊んでくれるなら今から20分以内に来て?それ過ぎたら諦めて他の子探しに行くから。」
と書いてあった。
沙希は迷う。正直立て続けに援交をした為、どんな男と会ったか記憶が定かでなかったからだ。今の男とヤッたような、会った事ないような…記憶が定かてはなかった。しかし、援交で貰える額と言ったら大抵1万5千円か2万がいいとこだ。希望額を引くく設定して数をこなすやり方をしている沙希にとって5万は魅力的であった。あと20分したら5万は消えてしまう。だが少し怖い。しかしあの5万を今から誰かが受け取るのだと考えると、沙希の足は指定されたパーキングに自ずと向かうのであった。