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愛しき妹、千代子の危機
【近親相姦 官能小説】

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愛しき妹、千代子の危機-4

4.
「結婚式の後、初夜のベッドで友成さんが、コンドームを出したのよ」
 オルガスムスの余韻を残して、気だるい身体を良和の腕に絡めた千 代子が、話し始めた。
「新婚初夜にコンドームよ」

「彼が言うには、お母さんがしばらく子供は作ることに反対だって」

 父は病院長であるが、同時に現役の脳外科の医者でもある。日本では指折りの名医として知られており、当然のことながら多忙を極めている。
 一方、母親は医療には関係なく、家庭、育児に専念して過ごしてきた。
 独り息子の友成を溺愛し、高校生になるまで風呂も一緒に入っていたという。

「あの親子、おかしいわ、出来てるんじゃないかと思うのよ」
「マザコンと言う訳か?」
「逆に、母親が息子離れできない、・・・息子の嫁に嫉妬をして、子供を作ることが許せない、そんな感じ」
「で、お前はどうしたいんだ」
「お義母さんのことさえなければ、他に何も言うことはないわ、実は友成さんも可哀そうなの、お義母さんには辟易しているようだけれど、長年そうしてきたんで今更逆らえないみたい」
「本能寺はお義母さんか?」

「お義母さんは、友成さん以外に何か気持ちを注げる趣味のようなものは無いのかい?」
「タンゴは若いときから好きで、レコードやCDを聴いているわ、そう言えば、お兄ちゃんもタンゴやってたわねえ」

 
 帰りが遅くなって、又何かと難癖を付けられても困るからと、良和は千代子を家まで送り届けた。

「どうも遅くなって申し訳ありません、久しぶりで話が尽きず、遅くなりました」
「いいえ、どうせたいした用事もありませんから、宜しいんですのよ、ご兄妹、仲のお宜しいことで・・・」

 案の定、いささか棘のある言葉が返ってきた。色白で鼻筋の通った上品な顔立ちは、これで愛想がよければ中々の美人なのにと惜しまれた。

「お義母様はタンゴのレコードをお集めと伺いましたが、実は私も学生時代からタンゴに凝っておりまして、一度ぜひコレクションをお聞かせ願えませんでしょうか?」



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