愛しき妹、千代子の危機-10
10.
「うっ」
静枝が呻いた。思わず腰をしゃくった。
クリトリスが前歯に当たらぬように、良和は静枝の腰を両手で押さえた。
そのまま尻を両腕に抱えて、クリトリスを前歯と舌で甘噛みをする。
湧き上がる快感に、静枝は腰の動きを止めて良和の舌の動きに腰を合わせ、悦びに身を任せた。
舌先で割れ目を舐めながら、膣口に達すると先を尖らせて穴に差し込む。
「うっうっうっっ」
静枝が嗚咽を漏らして、カクカクと腰を震わせて絶頂した。
股間に口と鼻を塞がれた良和は、息が付けず顔を股の横に背けてようやく息をついた。
静枝の喉に精液を放出したい衝動にかられたが、静枝が先にイってしまったので思い留まることにした。
静枝の硬直が解けるにつれ、肉棒も怒張が緩んだ。
良和が静枝の腕を掴んで合図をすると、静枝の呆けた顔が良和の目に前に這いずり上がってきた。
良和は無言のまま静枝の顔を両手で挟んで、唇を吸った。
「あたし、イッちゃった」
静枝は一息つくと、舌を絡めてきた。
「よかったわ」
「そう、よかったね」
「凄くよかった」
「未だこれからだよ」
「良和さんが、イッてないものね」
「入れたいかい?」
「いじわるっ」