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耀子
【SM 官能小説】

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耀子-27

 「私の荷物は何処に入れればいいの?」
 「LDKの他には1部屋しかないから」
 「つまりその部屋に入れればいいのね」
 「ああ。タンスもウォーク・イン・クロゼットもガラガラだからよほどの衣装持ちでも楽に入ると思う。足りなければタンスを買い足してもいいし」
 「何処に入れてもいいの?」
 「何で? トイレにでも入れたいのか?」
 「違います。タンスのどの引き出しに入れても構わないのかって聞いたの」
 「ああ、そんなことは好きにしていい。僕の服が邪魔なら適当に移したり整理したりしていいし」
 「そしたら室内の装飾も変えていい?」
 「室内の装飾?」
 「カーテン取替えたり家具の配置を変えたりとかよ」
 「そんなのはいいけど、気に入らなかったのか?」
 「そうじゃないけど、その方が先生も新しい生活が始まるっていう実感がするでしょう?」
 「なるほど。別にそんな実感は必要ないが何でも好きにしてくれ」
 「それじゃ大々的に変えちゃおう。嬉しい」
 「そんなことが嬉しいのか」
 「私、お部屋の模様替えが大好きなの。あんなに広い部屋なら模様替えもやり甲斐があるわ」
 「それじゃ新生活のスタートだから少し金を掛けるとするか」
 「何に?」
 「だからカーテンとかいろいろ取替えたいんだろ?」
 「そうか。私はあっちのカーテンをこっちに付け替えたりなんてことしか考えてなかったんだけど、買ってもいいんなら絶対買いたい」
 「カーテンくらい安いもんだ。いいよ」
 「何だか夢みたい。ベッドのシーツも替えていい?」
 「だから何でも替えなさい。10万円程度で収まるようにして欲しいけど、引越しの費用が掛からないんだから20万円くらい使ってもいいかな」
 「わー、先生大好き」
 「おい。それでなくても人が見ているというのにこんな所で抱きついたりするなよ」
 「ベタベタしなさいってさっき言ったじゃない」
 「そうだけど抱きしめて体押し付けるのはちょっとやり過ぎだろう。服は着てるけどセックスしてるのと同じ恰好じゃないか」
 「全然違うわ。こんなことが恥ずかしいんですか?」
 「いやまあ、やりたいのならいいよ」
 「ベタベタしなさいと言う割りには恥ずかしがるのね。それじゃもっとベタベタしてやろう」
 「君も僕と似ているところがあるね」
 「似ているところって何ですか?」
 「人が厭がると余計やりたくなるところ」
 「だって人が厭がることをやるのって何だか楽しい。先生に教わったんだわ」
 「いけないことはみんな僕のせいにするんだな」
 「ねえ。今お金持ってますか?」
 「いくら?」
 「一万円くらい」
 「それくらいの金ならいつでも持っているさ。何買いたいんだ」
 「だから取り敢えずシーツを買いたいの」
 「一万円で買えるのか?」
 「おつりがきますよ」
 「いや、僕はそういう物を買う時はまとめて2〜3枚買うんだ」
 「それじゃ足りないかも知れません」
 「いいよ。それくらいの金は持っている」
 「どんなシーツがいいですか?」
 「人体解剖図の描いてあるシーツがいい」
 「そんなのありません」
 「無いだろうな。僕が買いたい訳じゃないんだから君が好きに選べばいい」
 「どんなのでもいいですか?」
 「いいけど、余り子供っぽいのは厭だな」
 「子供っぽいのって?」
 「動物とか漫画のキャラクターがプリントしてあるような奴」
 「そういうのは嫌いなんですか?」
 「そういうのはお子様向けさ。セックスする気がなくなってしまう」
 「それじゃもっと大人っぽい奴ならいいんですね」
 「ああ。馬みたいにデカいチンポした男が女とやっている浮世絵があるだろう。あるいは西洋風ならブーツしか履いてない裸の女が脚を大開きにして磔にされている。それであそこからダラダラ厭らしいおつゆを垂らしてるとか。そんな図柄をプリントしてあるような奴がいい」
 「先生の馬鹿」
 「そういうのならムードが高まるだろうし僕の職業に相応しいと思わないか」
 「私が選びますから先生はいろいろ注文付けないで下さい」


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