誓いのペンダント-21
<はい・・・>
繋がった。人生、そう上手くはいかない。
「おい、唯か。今、何時だと思ってるんだ。お前がまだ遊んでいたい気持ちはわかるが。義母[かあ]さんが心配してるぞ。遅くなるんだったら、最低でも連絡はしろ。前はしてただろ」
<うん・・・ああっ・・・あはっ・・・あうっ・・・>
「おい、唯・・・」
この声。嫌な感じがした。
<何でも・・・ないの・・・ああっ、ハァ・・・そこっ、くはぁ・・・>
まずった。そう思った。タイミングが悪かった。浩之はいたたまれない気持ちになる。なんで、いつもこうなのだ。心の中で悪態をついた。
<唯。我慢するなよ。教えてやれよ。はあ・・・くっ・・・今、私はセックスの最中だってな>
白木の声。かすかに聞こえる。全身の血が怒りで沸騰する。ブッ殺してやりたかった。
<ああっ・・・ダメッ・・・そんな、そんなこと言えないよっ・・・ああっ>
<無理すんなっ。ああっ・・・兄貴から電話かかってきてから、お前のマ〇コ、すごい締まってきてるぞっ・・・くっ・・・ははっ、お兄さん、唯のマ○コ、最高ですよ>
こいつっ、好き勝手言いやがって。怒りで頭がガンガンする。
<ほらっ、言ってやれよ。ほらっ!>
<アアッ、ダメェェェ!クリちゃん摘んじゃダメェェ・・・お兄ちゃん。ワタシ、今セックスしてるよ。ヒャアアア、明先輩とセックスしてるよ。すごい気持ち良いのぉぉぉ!>
「お前・・・何を・・・」
<ヒャハハハ!お兄ちゃん、聞こえるか?>
「白木、おまえっ!」
<今日、昼休みに唯に会ったんだって。どうだった?>
白木は何か知っている。いや、白木が何かやらせたのか。
<唯のやつ、授業中、ずっとロ−タ−入れてたってよ。どう思うよ、お兄ちゃん>
「なっ・・・!?」
<キャハハハ!あんたの妹は、とんだ変態だぜ>
「なにを! それは、おまえがやらせたんだろう!」
<おいおい、お兄ちゃんよ。俺が憎いからって、勘違いしちゃ困るぜ。まあ、俺が唯をいやらしい女に仕込んだというなら、そうだろうがな>
「く・・・勝手なことばかり、言いやがって!」
<まあまあ、そんな怒んなよ。今から唯に変わるから、本人から聞くんだな>