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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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終演、……そして最後の試練-2

「ふぅ、片付いた…。」

部活が終わり、後片付けを終えた私。

「そしたら僕、君を迎えに行くから!」

彼が私に言ってくれた決意。

とても嬉しい、でも彼が私を喜ばして幸せな気持ちにさせてくれるのは今に始まった訳ではない。

世の中確かにそんな甘くはない、けれども自信はある。その理由は他でもない頼もしい恋人が居るからだ。

ノロケ?単純?…そう言われれば話はそこでおしまいだ、けれど彼は本当に信頼出来る人だ、断言しても良い。

そうだ、この事をお母さんに報告しないと。大事な将来の事ですもの、幾ら仕事でバタバタしているからってそれを伝えない訳にはいかない。

その事を話したらどう言うだろう。応援、してくれるかな?ううんきっとしてくれる…だってずっと離れていたのに、思い立って会いに来てくれたんだもの、それからは慣れない青果店の仕事も頑張りつつ私の事まで気にかけてくれた。

必ず、分かってくれる筈。

「お疲れ様でした。」
「あっ、お疲れさまー。」

部室で、背後から声がしたので反射的に振り向き返事を返す、するとそこに居たのは。

「茜……ちゃん!?」
「先輩…。」

暗そうな顔を浮かべ、そして。


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