ちいさな訪問者-4
「うはぁあぁ…ま、負けるもんですか。」
ジュパチュバチュバジュポポネロレレロ…。
「あー!あー!ああーっ!」
よし。そのままイって…
「はぅっ…」
結菜ちゃんも負けてない。知識も経験も無いはずなのに、見事に的を射た攻撃を繰り出してくる。これが若さというものか。
チュバチュポジュルル…。
チュパチュパベロレロベロロ…
互いの敏感な部分に舌と唇を這わせる音、抑えようもなく漏れてしまう声、荒い息…。その三つだけが部屋の中に響き続けた。
アニメ動画の音は聞こえてこない。再生が終了したようだ。私たちはいったい、どれだけの時間こんなことを…。
「結菜ー!帰るわよー!」
結菜ちゃんのお母さんの声だ。続いて、階段を上ってくる足音が響いてきた。
私は跳ね起き、脱ぎ散らした二人の服をかき集めてベッドに乗せ、結菜ちゃんと二人で布団を被った。
トントン。
「友梨香さん、入るわよ。」
「どうぞ…」
私は囁くような声で返事をした。
ガチャリ。
「結…」
お母さんは私たちの方を向いたまま静止した。
「あ、ごめん、寝てたのね。」
「はい、動画を見ているうちに…。」
「添い寝してくれたんだ。ありがとうね、友梨香さん。」
「いえいえ、私もちょっと寝たくなっちゃいましたし。」
苦笑いして見せた。
「そうなの?じゃあ…もう少し寝かせてあげようかしら。」
「分かりました。適当なところで起こして連れて降りますね。」
「ええ、お願いするわ。」
彼女は足音を忍ばせて降りて行った。
結菜ちゃんが私の腕の中で目を開けた。
「セーフ?」
「うん、セーフだね。」
ニヤーっと笑い合った。ヒミツを共有するもの同士にしか生まれない笑顔だ。
「悪い子だね、私たち。親を騙して。」
「そんなに悪い事なのかなあ。」
「少なくとも早すぎるかな、結菜ちゃんには。」
「どうして?ちゃんと気持ちよかったよ?」
「だから問題なのよ。」
「えー、分かんない。」
「大人になれば分かる、っていうやつよ。」
「あ、でも、友梨香お姉ちゃんだって十八歳未満じゃない。」
「あれえ?その事の意味を知ってるんだね。」
「悪い子ね。」
「あはは!」
「えへへ!」
私は布団を捲った。
全裸で素肌を密着させている二人の体が現れた。
「服、着よっか。」
「えー、続きはぁ?」
「ダメよ。」
「ダメなの?」
結菜ちゃんは太腿をモジモジと擦り合わせている。不完全燃焼なのだ。それは私も同じだ。
私は彼女をうつぶせにさせた。そしてお腹の下に枕を入れた。こうすると、お尻が軽く持ち上がった形になる。
「なんだか恥ずかしいよ。」
そう言う結菜ちゃんのお尻は、大人の女の様に豊満でもふくよかでもない。性別不明なほどに幼さを漂わせるその部分だが、二つの山に挟まれた深い谷の奥は紛れもなくオンナの姿かたちをしている。
「なんで見てるの?」
「可愛いからよ。」
「見られてるだけなのに、なんだか…ジュクとするよ?」
「じゃあ、こうしたらどうなるかな。」
私は結菜ちゃんの太腿の間に顔を潜り込ませ、両方の掌でお尻を左右に開いた。すると、彼女の下の唇が少しだけ開き、白い涎を一筋垂らした。
「どう?」
「…さっきよりもっとジュクジュクする。」
「そう?」
結菜ちゃんはじっとしている。でも、そのお尻は微かに震えているし、その奥の唇は僅かに蠢いているように見える。
「ねえ、触ってもいい?」
彼女は答えない。
「イヤなの?」
しばし沈黙した後、結菜ちゃんは小さくしかし明確に首を振った。
私も無言で顔を近づけ、
チュ…。
「あ…」
結菜ちゃんはため息のような声を小さく漏らし、幼い背中をピクンと反り返らせた。
チュ、チュバ…。
「う、うう…」
彼女は身をよじり始めた。
チュバ、チュバ、チュ…。
「ああ…」
優しく肉の芽をついばみ、谷底に舌を蛇行させた。
「う、う、うぅ…」
結菜ちゃんは知らず知らずシーツをギュっと強く掴んでいた。覚えたばかりの快感を、どう捌いていいのか分からないのだ。
「感じるままでいいのよ。私にされるままで感じるままで。」
そう言う私の左手は自分の股間に潜り込み、その指先をくねらせている。
「感じる?感じる…。これが…感じるって事なの?友梨香お姉ちゃん。」
「そうよ、さあ、感じなさい。体の声を聴いて。」
ジュボ、ジュバ、ジュルル、レロレロ…。
「あ、あぅ、ああ…あぅうう…」
結菜ちゃんが駆け上がっていく。私も自分を弄っている指先に力を込めた。
「ああっ!あはぁぁ…」
イきなさい。
「友梨香さーん!」
階下から結菜ちゃんのお母さんの声が響いてきた。
「そろそろいいかしらー!」
「はーい、もうすぐ行きまーす!」
イきなさい、結菜。
ジュパベロジュルジュルブジュルゥ…。
「あああぁぁぁーーーっ…」
ビーン、と背中を反り返らせ、ガクガク、ガク、っと腰を震わせて、結菜ちゃんは初めての絶頂を迎えた。同時に私も。
「はあ…、はあ…、はあ…」
「はあ…、はあ…、ねえ…」
「はあ…、何?友梨香お姉ちゃん。」
「い、急いで服を着て。」
「う、うん。」
私たちは手早く衣服を元通りに身に着けた。
「ねえ、友梨香お姉ちゃん。またアニメ見に来てもいい?」
「いいけど。見るヒマ、あるかなあ。」
唇を合わせた。
「悪い子ね。」
「悪い子ね。」
二人は手を繋いで階段を下りた。