車内学習 〜近所のユミカちゃん-2
「私…もう少しお話したい。」
そうか。普段なかなか訊く機会も相手もない話だからなあ。まだ終わらせたくないんだ。
「分かった。もっとお話しよう。でも、我慢出来なくなる前に言うんだよ?」
「うん!」
彼女の顔に、サーっと明るい笑顔が広がった。
「でね、でね、」
「うん。」
「オチンチン、どうして触るの?」
「ぐ…」
その話か。
「…気持ちいい…からだよ。」
「気持ちいい?」
「うん。男って、そういうふうに出来てるんだよ。」
「女はそういうふうに出来てないの?」
まいったな。
「…出来てる…よ。どうしてそれが気になるの?」
ユミカちゃんはまた唇を巻き込んで噛み、目を閉じて黙った。
分かってるのに余計な事を訊いてしまった。これじゃあセクハラだな、小5の女の子に。
「…あのね。」
「うん。」
あたりをキョロキョロと見まわしてから、彼女は話を続けた。
「誰にも言わないでね。」
「言わないよ。」
また少し黙った。
「…さっきから、なんかヘンな感じがするの。」
「ヘン?」
さっきのモジモジは、やっぱりそれか。さて、どうやって話を逸らそうか。
「オシッコじゃ…」
「違うの。」
はっきり否定された。作戦失敗。
「…なんていうか…ムズムズして、触りたいの。」
どこを触りたいの?とか訊いたら終わりだな。
「この辺…。」
うわ…自分から言っちゃったよ、この子。股間をチラ見している。さて、どうやって話を切るかなあ。
「帰る。」
「え?あ、そう?気を付けてね。」
突然の方向転換だな。自分から話を終わらせちゃったよ。
「帰ってお母さんに訊いてみる。お話してたら…」
「ちょーっと待って!」
マズい。それはマズ過ぎる。
話をしていたらそういう気分になった、なんて事を言われたら、大変な誤解をされるのは目に見えている。
「どうしたの?」
どうしよう。
一番確実なのは、二人だけの深い秘密を作ってしまう事だ。そうすれば親には話せないはず。しかし、その為には…。いや、それはいくらなんでも…。
「ねえ、そのクルマ、乗っちゃダメ?」
「は?」
「家に帰るより、ここで一緒に…そんな感じなの。」
「え…」
ユミカちゃんは眉を寄せ、困ったような顔になった。
「おかしいの?私、おかしいの?」
「おかしくないよ。そういう気持ちになるのは、女として普通のことだよ。でもね。」
「でも?」
「誰とでもいいわけじゃないよ。」
「誰ならいいの?」
真剣な表情が可愛らしい。
「好きな人。」
パアっと笑顔の花を咲かせたユミカちゃんが、キラキラの目で見つめてきた。
「…好きだよ。」
「むぅ…」
困った。
その様子を見て、ユミカちゃんが泣きそうになった。
「…ダメなんだ。私じゃダメなんだ…。」
「ダメ、っていうか、いや、ダメなんだけどね…。」
18歳未満だからなあ。しかも…。
ヒック、ヒック。
しゃくり上げ始めた。
「ちょ、ちょっと…」
「あーーーーん。」
やめてくれぇ。
マズいよ。どうして泣いてるの?なんて通りがかりに誰かが尋ねたら…。この子、何言うか分からないからな。
「と、と、とにかくこっちへおいでよ。」
後部座席のスライドドアを開いて彼女をクルマに乗せた。
「うわあ、ヒック、広いんだね、中。ヒック…。」
泣きながら驚いている。
「広いことにしか価値がない、って言う人もいるようなジャンルのクルマだからね。」
二列目のベンチシートを倒し、三列目の座面とフラットにしてあげた。
「こんな風にすると、もっと広いだろ?」
さあ、喜びなさい、子供らしく。そして泣き止みなさい。
「ベッドみたい!」
べ、ベッド…。しまった、ヤブヘビかもしれない。泣き止みはしたけど。
「ねえ…」
車内ベッドに寝転んだユミカちゃんが、腫れぼったい目で見つめてきた。
「ここなら見られないんじゃないの?」
やっぱりか。まあ、たしかに彼女の言う通り、プライバシーガラスに包まれた後部座席なら、覗き込まれでもしない限りは…って、ダメだろ。
「私…もう我慢出来ないの。」
スカートを捲り始めた。
…スッキリさせてあげるしかないのか。
「分かったよ。したいようにしてごらん。」
「見ててくれる?不安なの。」
「いいよ。」
ユミカちゃんはホッとしたように微笑み、膝丈の赤いプリーツスカートをお腹の上まで捲り切った。リボンが一つついているだけの、シンプルな綿のパンティが表れた。
それに手を掛けたところで、急に動きが止まった。
「恥ずかしい?」
目を合わさずにコクンと頷いた。
彼女の手に自分の掌を重ね、パンティをゆっくりと引き下ろしてあげた。
そこに陰毛は全く生えていない。足の付け根の逆三角形の中央に、浅い溝があるだけだ。
「足を開いて。」
ユミカちゃんは言われるままに足を開いた。
「そのまま膝を立ててごらん。」
「こう?」
M字型に足が開かれた。
「そうそう。」
丘の中央に割れ目が入り、可愛らしい肛門を経てお尻の深い谷へと続いている様子がよく見える。
「あ…。」
「な、なに?私のそこ、ヘンなの?」
彼女は足を閉じてしまった。
「違うよ、すごく可愛い。」
「ほんと?」
「うん。素敵だよ。そしてね、さっき言ってた芽が、少しだけど見えてる。だからもう一度開いて。」
秘密の渓谷が再び扉を開いた。
コンソールボックスから取り出した手鏡を使って彼女にも見せてあげた。
「これが…そうなんだ。」
鏡の中の自分のちっちゃな蕾を、興味深そうに見つめている。