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ジュディー
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ジュディー-27

 「デンマーク人? デンマークってあの風車の国?」
 「それはオランダ」
 「デンマークって何が採れる国?」
 「何が採れるって?」
 「別に産物でなくてもいいけど白夜で有名な国だとか」
 「それはノルウェー」
 「デンマークっていうケーキ屋があるけどケーキの特産地なのかな」
 「まあ、酪農国だからケーキと無関係では無いけど」
 「酪農とケーキとどういう関係があるの?」
 「だってケーキにはバターを沢山使うでしょ」
 「なるほど。ということはつまり、アメリカ人じゃなかったのか」
 「ケーキのことまで説明しないとデンマークとアメリカが別の国だって分からないの?」
 「いやいや、そうじゃなくてケーキの話は寄り道しただけ」
 「アメリカなんて本当の金髪は少ないのよ」
 「そうなの?」
 「そうよ。アメリカにいる金髪は元をたどれば大体ノルウェー辺りの海賊よ。それがイギリスに住み着いて、その子孫がアメリカに渡ったのよ」
 「デンマークも金髪が多いの?」
 「そう、殆どはスカンジナビア系だから」
 「スカンジナビアっていうのは金髪が多いの? 何だか臭そうな名前だけど」
 「それはスカンク。スカンジナビア半島って聞いたこと無いの?」
 「朧気に記憶の遙か片隅にあるような無いような、そんな感じがするな」
 「頼りないのねえ。スカンジナビアっていうのはノルウェー、フィンランド、スウェーデンがある所。日本語だと北欧って言うでしょ? そこでは殆どが金髪なのよ」
 「ほーう、スウェーデンというと、かの有名なフリーセックスの国だな。だからジュディーはセックスが好きなんだ」
 「だから私はデンマークってさっきから何度も言ってるでしょ」
 「ああそうか。何? そっちは金髪の産地なのか」
 「産地? まあそうね。金髪なんて男の憧れでしょ?」
 「うーん。僕は金髪よりも真っ黒なビラビラをかき分けると真っ赤な粘膜が口を開けておいでおいでって言ってる黒人の方がいいんだけど、今更遅いよなあ」
 「当たり前よ。真っ赤な粘膜がおいでおいでなんて言うもんですか。厭らしい」
 「でもまあ臭いのは同じだから、似たようなもんかな」
 「どういう理屈なの、それは?」
 「いや、感覚だから理屈じゃ無いんだ」
 「黒人なんて知らない癖に」
 「知らないというのは好奇心を痛く刺激するんだよなー」
 「それじゃ私にも好奇心が湧くでしょ。何にも知らないんだから」
 「そうだな。国に帰るとマフィアの娘だったりするんじゃ無いだろうな。それともケーキ屋の娘とか」
 「だから私のうちも酪農」
 「豚とか馬とか?」
 「豚と馬はいない。牛と羊が少し」
 「良かった」
 「何が?」
 「あの馬のデカいチンポ見て育ったのかと思って。いくらなんでも馬とは張り合えないからな」
 「誰が馬と張り合うの。馬鹿なんだから」
 「さて、それじゃ仕事に行くか」
 「それで私と結婚するのね。そうなんでしょ?」
 「そうだな。そんなに僕のチンポに惚れたって言うんなら仕方無いからな。所有者責任っていう奴だ。誰かに車を貸してそいつが事故を起こしたとするだろ。すると運転していた奴だけでなく車を貸した方にも所有者責任と言って事故の責任があることになるんだ。危険物を所有するということには責任が伴うものなんだな」
 「そうよ。キヨシのチンポは本当に危険だわ。もう私はキヨシのチンポでないと感じない体にされてしまったんだから一生責任取って貰わないと困るわ」
 「デカイの持つとこういうことがあるからなあ」
 「デカイんじゃなくて固いのだったでしょ」
 「ああそうだ。固いの持つとこういうことがある」
 「だからこれからは身持ちも固くしてね」
 「へ?」


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