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ジュディー
【その他 官能小説】

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ジュディー-23

 「セックス・シンボルなんていつでもやめてやるわよ。こんなのいつまでもやってるつもりなんか初めから無いんだから」
 「しかし、そうしたらどうやって25万の金を稼ぐんだ」
 「馬鹿ね。衣食住は全部会社に出して貰ってるけど私が貰ってるサラリーなんてたったの10万円なのよ。ホステスやれば30万くらい簡単に稼げるわ」
 「ほーう」
 「これだけ名前が売れればその倍くらいは稼げると思うわよ」
 「ほーう」
 「で、どうなの?」
 「何が?」
 「社長に反対されても結婚する覚悟が出来た?」
 「は? あ、まあ、何となく未来に燭光がほの見えて来たと言うか」
 「また文学的表現はいいのよ、簡単に言ってごらん。私と結婚するの?」
 「僕と結婚したいの?」
 「結婚したくなかったら誰がホステスやったりするもんですか」
 「と言われると大分未来の燭光は明るくなってくるな」
 「単刀直入に言いなさい」
 「つまり結婚してもいいかなあなんて思えてきちゃうかな」
 「何それは、男ならもっとはっきりした物言いが出来ないの?」
 「いや、男は責任があるから大事なことは軽率に答えたり出来ないんだ」
 「何言ってるの。私に食わせて貰えそうなんで段々その気になって来た癖に」
 「そうハッキリ言っちゃあ、身も蓋もない」
 「いいのよ。私が食わしてやろうって言ってるんだから」
 「そうか。それは有り難いことですな。まあ結婚となると一生の大問題だからよーく考える事にしよう」

 「お疲れさま」
 「姿が見えなかったけど何してたの?」
 「僕? 僕は外国なんて初めてだから見物してた」
 「何処を?」
 「何処って街なんて見たって面白くないから浜辺にいたのさ」
 「浜辺で何見物してたの?」
 「いやー、凄いビキニがいたんで感激して見てた」
 「凄いビキニって?」
 「こんなに小さいんだ。あんなの売ってるんだな、驚いた。それとも手作りか特注品なのかな」
 「そんなことで驚いてるのか」
 「いや、本当に小さかったんだ。目が引っ張られるって言うか、見ないではいられなかった」
 「そんなのどうってことないでしょ。私なんかビキニどころか素っ裸で撮影されてたんだから」
 「そうか、そうだな。だけど素っ裸っていうのはむしろ健康的であんまりセクシーじゃないんだよな。小さいビキニの方が余程セクシーで厭らしい」
 「そんなに小さいビキニがいいんなら明日は休みだから私が小さいビキニ着て上げるわ」
 「ビキニなんて持ってきたの?」
 「外に出ればいくらでも売ってるわよ」
 「あんなに小さい奴はあるかなー?」
 「小さいのが無かったら子供用のビキニを着ればいいんじゃない」
 「子供用のビキニ? そんなの腰周りが小さすぎて着られないだろう」
 「だから脇で結ぶような奴にすればいいの」
 「なるほどー、考えたな。しかし上は?」
 「上ってブラのこと?」
 「ああ。それはまさか子供用では駄目だろう」
 「そんなのどうにでもなる」
 「どうにでもって、おっぱいを無理やり詰め込むとか?」
 「馬鹿。おっぱいは詰め込んだって小さくはならないの」
 「だろうなあ。で、どうするの?」
 「上は着なくてもいいし」
 「え? まさか」
 「キヨシが心配しなくてもいいの」
 


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