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107番が見た夢〜レナ〜
【ロリ 官能小説】

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1.-9

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 俺は一時自暴自棄に陥り、仕事も手につかずクビになった。
 僅かに残っていた貯えでどうにか食いつなぐ日々……。

 しかし、俺はなんとか立ち直れた。
 今、俺は海辺の町で旅館の下働きをしている。
 立ち直れず、貯えも底を突いて死んでしまおうかと彷徨っていた時に、この町で煌く海を、青い空を、沸き立つ雲を見たのだ。
 それを目の当たりにした俺は泣けるだけ泣いた、そしてフラフラと海に入ろうとしていたところを宿の主人に止められ、そのまま下働きとして残してもらったのだ。
 仕事の合間に海を、空を、雲を眺めるのが俺の日課、レナを失ったばかりの頃はそれを見るのが辛かったが、今はレナを思い出させてくれる大切な時間だ。
 レナがこの世に存在し、俺と愛し合い、空を、雲を、海を夢見て死んだ、その事を俺は胸に抱き続けなければいけない。
 もしそれが消えてしまったら、レナは本当にいなくなってしまうのだから……。


                終


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