手軽なヤリマン-5
体験談が上書きされ、何故か政江を寝取られたような屈辱を感じた。しかしそれを咎めるのはお門違いな事は理解している。街に溢れるヤリマンはみんなのものだ。納得するしかなかった。
「まぁ仕方ない…。しかしみんな貪欲にヤリマンを狙ってんだなー。確かにいちいち1人に固執してたら図鑑を埋められないもんな…。1ヤリマンは1回で終わらせないといつまでたっても伝説のヤリマンに到達しないしな。」
そう思っているところに政江からLineが来た。
『お疲れ様♪もうお仕事終わったかな??』
それを見た瞬間、思わず大吾は呟いた。うっセーよ!尻軽ヤリマンがっ!、と。しかし政江は何も悪くない。そしていい子だ。YARIMAN GOをしている自分の都合で政江を責める資格は自分にはない。政江に対してそんな感情を生んでしまった自分を反省する。
『もう終わるトコ。』
『そうなんだ。今日はゆっくりして休んでね?昼間はいっぱい気持ち良くしてくれてありがとうね?じゃあまた明日♪おやすみなさい♪』
『お休み!』
Lineを終えた大吾は、いい子だなー、と呟いた。男達の都合で政江を巻き込んでいるのだ、政江には感謝しなくてはならない。大吾はYARIMAN GOは私情を絡めず割り切ってプレイする事が大事なんだなと肝に命じた。
「俺もマサには負けてらんねーな!明日は頑張ろうとか、悠長な事、言ってらんないな。さて、あのヤリマン見つけに行くか!」
大吾は事務所を出るとスマホを片手に駅の方に向かって歩き出したのであった。捕獲するヤリマンはもう決まっていた。大吾はそのヤリマンアイコンを探し歩いて行くのであった。