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私の恋
【片思い 恋愛小説】

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私の恋-1

私があの人に恋をしていることに気づいたのは、あの人に彼女ができたと聞いた時だった。
「へぇー、彼女できたんだあ!!おめでと♪♪」
「・・・うっせーよ、バーカ。」
あの人こと私の好きな人(浩)は、いつものように私にバーカと言った。でもそうやってバーカという時は浩が恥ずかしがっているということを私は知っている。
「もう、照れちゃって♪♪」そうやって私は浩のことをからかったけど、内心すごくあせってた。私の中の感情に気づいてしまったからー・・・。
私は悩み事があるとすぐに友達に言う。私が信じれる友達に。
「なつー・・・、ちょっと聞いて欲しいことがあるんだけど。。」「んー??なに??恋の相談かぁ(笑)??」こういう風にからかってくるけど、私はなつのそーいう性格が好きだった。
「私ねー・・・??浩のこと好きになっちゃったよ。」
「え・・・」
なつは私がそんなことを言うとは思わなかったらしく、無言で私の顔をずっと見ていた。「でもね、告白はしないよ??だって、浩にはできたてのかわいい彼女ができたんだから。浩を困らせたくないし、気まずくなって浩と話せなくなるのが怖いからさっ!!」私はなるべく明るく言った。だけど、私がわざと明るく言ったのに気づいたなつは私にこう言った・・・「・・・ほんとにいいの??」
私は返事をした。言葉ではなく、ただ首を頷かせた返事を。
浩に彼女ができて、私が自分の気持ちに気づいた日から1ヶ月がたった。私はあいかわらず浩のことが好きなままだった。
「浩〜、最近彼女とはどう??前一緒に帰ってたの見たからどーせ、ラブ?なんだろーけどっ♪♪」
「・・・そーでもないよ。俺、あいつとは別れたから。」
私はそれを聞いて、うれしくなって悲しくなった。うれしくなったのは、浩が別れたということで悲しくなったのは、浩が別れたと言った後に今まで見たことがなかった泣きそうな顔をしたからだ。
私は浩を慰めた。大丈夫だよって。そうしたら浩は「・・・うっせーよ、バーカ。」と言った。
それから数年たった今でも、私は浩のことを好きでいる。浩には今新しい彼女がいる。そして、私は浩に自分の気持ちを伝えていない。でも私はこのままでもいいと思っている。浩のあの恥ずかしい時に言う「・・・うっせーよ、バーカ」が聞ければいい。ただ、それだけで幸せだから。


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