紅色のイタズラ-6
「もう少し奥の方もな…」
ゆっくり指を引き抜くと、とろりとした甘密は俺の手首まで零れていた。
その扇情的な光景に俺の血流も中心に集まりきっていて、気が付けば破裂しそうなほど膨張した自身を優風の入り口に当てがっていた。
潤み切った入り口は俺の先端を咥え込むように受け入れると、ゆっくりともの欲しそうに
俺の自身に絡みつき、窄まっていくのがわかった。
「あぁ・・・っ締まってる」
吐息交じりに呟くと、さらに快感を求めて腰を押しすすめた。
「ああっ…ン!」
自身を奥へと押し込めて行くと、優風が全身を強張らせて胎内の圧迫に耐える。
「ん…動くよ…?」
さっき優風から受けた奉仕の余韻と締め付けに、今にも果てそうになりながらも律動を始めた。
「あぁっ!はぁっ…やっン…」
優風は俺の揺さぶりに合わせて嬌声を上げ、背中に腕を回してしがみついてくる。
「陽太っ…あ!」
それに応えるように優風と体を密着させ、さらに速く最奥を突く。
「優風の中…すごく熱いっ…ンっ」
ベッドが激しく軋んで、その音と気が遠くなるほどの快感に何も考えられなくなる。
きっとそれは優風も同じだ。
「あっ…ンっ、こんな私は嫌い…?」
突然、優風が震えた声で言った。
「どうした、優風…」
律動を弱めながら熱りきった優風を見つめる。
「陽太に、口であんなこと…イヤだった?」
「…嫌なわけないだろ?俺はそんな優風も好きだから…」
「陽太…んっ」
その気持ちを唇に託して、舌で伝える。
ただ深く…深く…
「んっ、はぁ…陽太、私…変になりそう…あ」
「大丈夫…俺がいる」
そう言って俺は優風に激しく腰を打ち付けた。
優風の膣壁が再びギュッと強く締まるのを感じると、下肢が規則的に甘く痺れ、奥から熱いものが沸き上ってきた。
「あっ…!はっ、ダメ…ン、またっ」
「俺もだ優風…一緒にっ」
瞬間、強く抱き締め合と。
ドクンッ
俺達は同時に果てた。
この悦びは二人で分かち合ったもの…
そう思えるこの時が幸せでたまらない。
そして互いが最も愛しい存在になる。
『こんな私は嫌い…?』
例えどんな優風でも…
今度は唇に願いを託す。
いつまでも側にいられるように……
END