紅色のイタズラ-3
甘すぎるほどの吐息が優風の鼻から漏れ、俺の頬を擽りその悦びを伝える。
俺も優風もただ夢中で互いを貧っていた。
「ふっ…ン」
優風が口付けの合間に俺の名前を囁くと、口許からはだらしなく蜜が零れる。
「っ…苦しかったか?」
唇をほんの少しだけ離して濡れたそこを指で拭ってやると、優風は視線を外しながら呟くように。
「ううん、平気…あのね、陽太横になって?今日は私が…」
「・・・えっ?」
肝心なところを言わず、俺は促され言われたままベッドに横に寝かされ、直後、優風は俺に跨り上着を捲し上げた。
「優風……?」
「私に…やらせて」
首の辺りまで捲ると、優風は露になった俺の胸元に唇を寄せた。
「っ……」
胸の突起が軽く吸い上げられると、まだ行為に不慣れな優風の舌先が、そこを丹念に舐め上げた。
「陽太、どう…?」
舌を往復させながら、上目使いで見つめてくる。
「なんか…こそばゆいな」
優風の髪を撫でながら答えると、優風が軽く歯を立てる。
「ふ……」
俺はその一瞬のむずがゆい感覚に吐息を漏らした。
「感じてる…?」
優風は舌をゆらゆら揺らしながら胸元から腹部へと南下させ、ちらりと俺の表情を窺う。
舌が這った後のひんやりとした感触は、俺を高ぶらせるのに十分だった。
「あ…優風っ」
ズボンの上から既に硬直した中心を撫でられ、その甘い痺れにわずかだが下肢を弾ませてしまう。
「なんだか、変な気分…ドキドキする」
言いながらファスナーを下ろし、その中から慎重に俺の自身を取り出した。
「わ、おっきい…」
優風は大きく目を見開き、まじまじと俺のものを見つめため息を漏らす。
「別に、初めて見るわけじゃないだろ…?」
「だって、今までこんなにじっくり…見たことないもの」
確かに優風が恥ずかしがるため、触れ合うときはいつも部屋を暗くしている。
じっくり見られるのはこれが初めてかもしれない。
「ああ、これが優風の中に入る…そんなに驚いたか?」
「……うん」
そう言って優風は俺の股に顔を埋めると、熱を帯び始めた先端に口付けちゅっと吸い上げた。
「いつものお礼…」
「優風…無理、するなよ…」
だがそんな言葉を無視するかのように、クスリと小さく笑うと更に先端を口の奥へと含む。
「んっ…ふぅ…」
不器用に息継ぎをしながら自身の裏側にねっとりと舌を這わせた。