Black chocolate valentine-8
何かに取り憑かれたかのように無心に亀頭にキスする友美を見て俊輔は、理由は分からないが寒気にも似たゾクっとするような感覚を得た。きっとそれは20年ぶりに会った同級生が見せる淫乱な姿による興奮だと思った。
だがそれは俊輔の思った事とは全く異なっていた。俊輔が知らない、友美が20年間ずっと抱いていた俊輔への想いが俊輔をゾクっとさせたのであった。ステキな女性へと成長したなと惚れ惚れする俊輔だが、友美はそんな女には成長していなかったのだ。
俊輔のペニスを握り、亀頭にキスする友美は心の底から湧き上がる喜びに胸の高まりを抑える事が出来なかった。
(ようやく俊輔のペニスに辿り着けた…。20年間、このペニスが欲しくてずっと想い続けてきた…。このペニスに処女を奪われたかったのに…)
中学時代、友美は俊輔が好きで好きでたまらなかった。言葉とは裏腹に初恋の相手は俊輔だと自信を持って言える。出会った瞬間から心を奪われていた。好きで好きで仕方なかった友美は早い段階で俊輔を思いながらオナニーをしていた。2年生で同じクラスになり、そして席が隣になると益々俊輔への想いは強くなりオナニーは回数も激しさも増して行った。
俊輔と付き合う事が出来なかった友美はその後中里啓太と付き合い今に至っている。昨日まで生涯、男は啓太しか知らない。初めての男は啓太であった。だが処女を啓太に授けた訳ではなかった。啓太はあくまで初めての男というだけであった。
では友美の処女は誰に授けたのか…、それは誰もが想像すら出来ない相手であった。処女を失った瞬間から友美は危険な女へと変わって行ったのであった。
ペニスにキスをする友美はまさに何かに取り憑かれているかのようだった。亀頭を一点に見つめ、獲物を2度と逃さないといった獣の目をしていた。そんな友美を見て俊輔は友美て言う籠の中に閉じ込められたような気がした。だがその危険性には全く気付かず、これから友美と続くであろう肉体関係に喜びを覚えただけであった。
友美がキスを止め舌で艶めかしく亀頭を舐め始めた。
「うっ…く…!」
蛞蝓のようにゆっくりと這い回る温かくて柔らかな舌に俊輔は顔を歪ませる。思わず体に力が入ってしまう程の快感だ。まるで射精後に敏感な亀頭を舌で舐められ小便を漏らしてしまいそうなあの快感そのものであった。射精もしていないのにこの快感を味わうのは初めての事であった。
「美味しい…俊輔の…ペニス…」
先ほどまで可愛らしくオチンチンと言っていた友美がいきなり色っぽくペニスと口にした事に驚きをかくせなかった俊輔であった。友美の表情も変わっていた。今まで見たどんなAVよりも、風俗嬢よりも妖しげで自信に満ちた表情に豹変していたのであった。