悦子-31
「先生は可愛い顔をなさるんですね」
「馬鹿にするな」
「馬鹿になんかしていません。褒めているんです」
「そうかい。有難う」
「これは何だ?」
「縛りました」
「いつの間に?」
「キスをしながら縛らせていただきました」
「何で?」
「たまには私にもやらせてください」
「馬鹿言うな。僕は1回縛っただけじゃないか」
「ですから私も1回です」
「縛って何をするんだ?」
「まだそこまで考えていません、とりあえず縛っただけで」
「人の真似をするな」
「行ってくれますね、お爺ちゃんに会いに」
「ん?」
「先生の子供がいるんですよ、私のおなかの中に」
「あー、そうだな。でもそれは間違いないのか?」
「間違いありません」
「うむ」
「行ってくれますね」
「うーむ。それじゃ条件がひとつある」
「何ですか?」
「性器が透けて見えるような服を買ってやるからそれを着てくれ。そしたら一緒に行ってもいい」
「いいです」
「いいですとは?」
「だからいいです」
「諦めるのか?」
「諦めません」
「でも、そういう服を着るのが絶対の条件だ」
「ですから、着ます」
「何?」
「さあ。もう話すことはありませんから、もう1回やりましょう」
「待て、待て。待ってくれ」
「何ですか?」
「本当にそんな服を着られるのか?」
「はい」
「性器が見えるんだぞ」
「はい」
「嘘だと思ってるな」
「思ってません」
「そんな服を着たら死んでしまうと言ってたじゃないか」
「子供のためですから我慢します」
「は?」
「さあ、もう1回やりましょう」
「待ってくれ」
「まだ何か話がありますか?」
「いや、話はないけど、少し休ませてくれ」
「先生だって、私が失神しても休ませてはくれませんでした」
「失神してたのにそんなことが分かるのか?」
「それくらい分かります」
「そんな馬鹿な」
「本当です」
「アッ、ちょっと待って」
「はい、口をあけてください」
「こうか? ウグ」
「それは私の穿いていたパンティとスカーフです。口から出したらいけませんよ。と言ってもパンティストッキングできつく縛ったから出せませんよね」
「ウググ」
「私は優しいから、先生の穿いていたブリーフなんて入れてません」
「ウグ、ウグ」
「先生の下着ならいいけど、私の下着なんか口に入れて欲しくはなかったんですよ。
「そういうのって分かるでしょ?
「と言っても返事できないんですね。
「何でキスマークをつけるか分かりますか?
「先生の体にも沢山キスマークがあれば、私が一方的に慰み者になっていたわけではないことが分かります。
「そうすれば頑固なお爺様でも諦めてくれます。
「という訳で今日は私が先生を蹂躙します。二人と二人の子供のためですから我慢してくださいね」
その後栄一は全身にキスされて、死ぬほど長い間感じさせられてしまった。畜生、本当に性器の透けて見える服を着せてやると、猿轡の中でつぶやき続けたまま、栄一は失神してしまった。