悦子-11
「馬鹿言うな。お人形さんのような顔して淫乱なんだよ、君は。大人のおもちゃ屋でもお洒落下着専門店でもいい、そういう所へ行って時間を掛けて精々厭らしい下着を買ってみろ。それが君には相応しい」
「そんな所行ったことがありません」
「だから今度行って見ろ。こんな顔した女が一体誰の為に下着を選んでいるんだろう。可愛い顔して厭らしい下着ばかり見ているなと店員に蔑まれながら選んで見ろ。その時から君の性器はジクジク濡れて僕と会う期待にふやけてくるんだ」
「先生はそうやって私を慰み者にして楽しんでいらっしゃる」
「そうさ。そして君は慰み者にされて喜んでいる。そうだろ? 君が今度来る時はもっと変態的なことをして君を喜ばせてやるから楽しみにしていろ」
「私を貶めようとなさるのですね」
「いや、君の中に変態の素質を見いだしたから、それを自覚させてやろうと言うのだ。君が僕に変態的な行為を要求しているんだ」
「そんなこと要求しておりません」
「そうかな? そしたらこんなことはどうだ?」
栄一は互いの性器を繋げたままで悦子の腿を持ち上げながら片手をこじ入れ、悦子の尻の穴に指を入れた。悦子はキャアーと言って身をよじった。それは厭がるというよりも喜んでいるように栄一には見えた。
「どうだ。体は誤魔化せないだろう。今指をケツの穴に突っ込んだら君の性器からドッとおつゆが溢れて来たぞ」
「嘘です。お願いですから指を抜いて下さい」
「こうしてやろう」
栄一は突っ込んだ中指を悦子の肛門の中で動かした。悦子は眉根を寄せて体を反らしている。今度は唇をぎゅっと咬み締めて声は出さない。しかし鼻からうめきが漏れた。
「どうだ。思い知ったか」
「思い知りましたから、指を抜いて。お願い」
「君はこんな電気が煌々とした明るい部屋で肛門に指を突っ込まれているんだ。しかも性器は繋がったままで。処女の姿とは思えないな。尤も性器を入れておいて処女はないか。ついさっきまで処女だった、と言いなおさないとな」
「お願いです」
「何だ? お願いだからもっとやってと言うのか?」
「お願いですから指を抜いて下さい。あっ、そんなに動かさないで」
「動かさなければ抜けない道理だと思うけどな」
「もう許して」
「指を動かしてると感じるんだろう。それともおならでも出そうになったのか? おならならしてもいいぞ。だけどお願いだからウンコはしないでくれよな」
「もうやめて、お願いだから」
「遠慮なくおならしてもいいぞ」
「そんなものしませんけど、お願いですから指を抜いてください」
「どうして? ウンコが出そうになったのか?」
「なんかそんな感じがしてきました」
「ナニ? それはいかんな」
「あっ」
「ほら、抜いてやった。臭いなあ」
「あっ、そんなことなさらないで」
「可愛い顔してても肛門の中は流石に臭いもんなんだな」
「厭あ」
「いいじゃないか。君に嗅がせてる訳じゃない。僕が匂いを嗅いでいるんだ」
「先生の悪趣味」
「今頃分かったか」
「前から分かっていました。そんなこと先生の短歌を読めば直ぐに分かります」
「そうか。その悪趣味の僕に惹きつけられた君は同じく悪趣味ということだ」
「そうかも知れません」
「な? だからこんな清楚な下着は君に似合わないと言うんだ」
「分かりました。精々悪趣味な下着を選ぶようにします」
「そうさ。自分をさらけ出して素直にいいと思う物を買ってみろ。そうすれば自然に僕が期待するような下着を選んでいる筈だ」
「分かりました」