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妙子2
【その他 官能小説】

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妙子2-11

 「そんなんだったらキャバレーに勤めてたことがあるから沢山持ってるんだけど、『そんなにお肉を出してると風邪惹くよ』なんて言わない?」
 「言わない。沢山肉を出してくれ」
 「あんなのばっかり買っちゃってタンスの肥やしになるなと思ってたけど、研がそんな服を好きだとは思わなかったなあ」
 「男なら誰でも好きだろう。だからキャバレーでそういう服着たんじゃないか」
 「そうだけど、見かけによらないね。研はいつも渋く決めてるから派手な服は嫌いなのかと思った」
 「自分の服と女の服は別だ」
 「そしたら頑張ってそういう服着るからデートしてよ」
 「ああ分かった」
 「今度の日曜は?」
 「いいよ」
 「朝から会える?」
 「朝からは無理だ。朝会ってどうするんだ」
 「ディズニーランドに連れてって貰おうかと思って」
 「ディズニーランド?」
 「うん。行った事ある?」
 「無い。あんな所行きたくもない」
 「でも面白いよ」
 「行ったことあるのか?」
 「3回ある」
 「3回も行ってんならもういいだろう」
 「何回行っても面白いよ」
 「それじゃ近場で豊島園ならどうだ」
 「豊島園?」
 「ああ、そこなら昼過ぎからでも行ける」
 「まあ豊島園でもいいや」
 「同じ遊園地だ。似たようなもんだ」
 「全然似てないよ」
 「似てると思えば似て見えるんだ」
 「似てると思えないもん」
 「贅沢言うな。俺はこの年になるまで遊園地なんて行ったことないんだぞ。それをお前の為に行こうと言ってるんだ」
 「遊園地行ったことないの?」
 「ああいう所は子供が行くもんだ」
 「今の遊園地は大人の行く所なんだよ」
 「そうか? まあそれじゃ行ってみるか」
 「うん」

 「この服で良かった?」
 「ああいい」
 「持ってる服の中で1番露出面積の多いやつを選んだの」
 「俺の言ったことを覚えていてそれをちゃんと守るっていうのは、お前なかなかいい所あるな」
 「だって折角デートするんなら喜んで貰いたいから」
 「喜んだ」
 「似合ってる?」
 「似合ってる」
 「少し派手過ぎない?」
 「いくら派手でもいい」
 「腕組んでもいい?」
 「腕組んでも抱き付いても好きにしてくれ」
 「それじゃこうするね。研って余りベタベタされるのが好きじゃないのかと思ってた」
 「反対だ。ベタベタされるのが好きなんだ」
 「でも、この間私が別のお客さんに指名されてユミちゃんに代わって貰った時厭そうな顔してたよ」
 「ユミ? ああ、あの甘ったれた話し方する女か」
 「うん。アニメのヒロインみたいな声と喋り方でしょ。あの子それが売りなのよ」
 「そう言えば服も子供っぽい感じだったけど、あの声は頂けんな。あんな奇妙な声が好きだっていう男もいるのかな」
 「いるよ。あの声で甘えた女の子みたいにベタベタするから、ロリコンのお客さんなんかには、ユミちゃん凄く持てるのよ」
 「俺はロリコンじゃない」
 「ああいうのはタイプじゃない?」
 「全然タイプじゃないな。デカイおっぱいと色っぽい服が好きだと言うんだから分かるだろ? ああいう子供っぽいのが妙にベタベタして来ると気持ち悪くていかん」
 「それであんなしかめっ面してたのか。私がベタベタするのはいいの?」
 「妙子ならいい。いくらでもベタベタしてくれ」
 「ねえ、ソフトクリーム買って」
 「ああ」



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