Girl Meets Devil 〜その]〜-1
四月―私はひょんなことから悪魔と出会った………
そこから、私達の物語が始まった………
いろいろとあった………
風邪をひいたり、天使とも出会った……
球技大会やその打ち上げもやった………
八月―夏祭りに行った………
そして…
十月―悪魔は私に別れを告げにきた………
恭夜がいなくなって次の日…
私と恭夜が過ごせる最後の一日…
眠れなかった…
また恭夜がいなくなるのが怖かった…
「おはよう…恭夜……」
「…おはよう…茜……」
コチコチと時計の音が大きく聞こえる…
「…ねぇ…本当に戻らないといけないの…?」
「…ああ……本当にすまない……」
何で…ここにいてよ……
「いつもはいてもいなくてもいい王だが…それでも俺は一国の王なんだ……こんな時でないと王の威厳が保たれないからな♪」
そう言って寂しそうに笑う…
「……そうだよね………恭夜だって守らないといけないものがあるんだよね………」
「………」
私が我が儘言ってはいけない……
「…今日の夜まではいいんでしょう?」
「……ああ…」
だったら…
「だったら…今日一日、デートしよう?最後の思い出にさ♪」
決めた…今日一日、私は泣かない!
笑顔で恭夜を送り出すんだ。
「ああ…そうしよう!」
「じゃあ、お代は恭夜持ちで♪」
「承知した♪」
今日は平日だが、先輩に言って休ませてもらった。
街に出て買い物をし、簡単な昼ご飯を食べる。
「…そうだ茜。渡すよう頼まれていたものがある。…渡したくないがな……」
そう言って一枚の手紙を差し出す。