Girl Meets Devil 〜その]〜-2
そこにはこう書かれていた…
【茜さん
突然の別れ、申し訳ありません。事態はルシファーに聞いていると思います。僕もしばらくそちらに行けそうにありません。
ただ…あなたへの気持ちは変わりません。全て済んだら会いに行きます。
その時までに、悪魔とは別れていて下さいね。
天宮流】
「ふふっ…先輩らしいや。でも、ごめんなさい。恭夜、先輩に伝えといて。先輩とはいいお友達で…って。」
「承知した。茜は貴様なんかと付き合う気はさらさら無いと確実に伝えておこう!」
大丈夫かなぁ?また余計なことにならないといいんだけど…
昼食後、私達が向かったのはあの神社…
私がここに来たのはあることを伝える為……
石段に座り、街を見下ろす。
「ねぇ、恭夜…楽しかった?」
「何がだ?」
「この半年間。私は生きてきた中で一番楽しかった…」
「……俺も楽しかった…」
そう寂しげな口調で答える。
「もう一ついいかな?」
「ああ…」
私の気持ち……
半年間、恭夜と暮らして芽生えた気持ち……
「…私は…私は恭夜のことが好き!ううん…恭夜のことを愛してる!だから…だから…恭夜は私のことをどう思ってるの?」
最後は半分泣き声だった…
恭夜は黙っている…
答えてよ…恭夜は私のことをどう思ってるの?
「……はあ〜。」
いきなり、深々と溜め息を吐く。
「な、何よ!人が折角勇気出して告白したのに…」
「……お前がここまで鈍いとは思わなかった…」
えっ……
「…当たり前だろう。何故好きでもない奴と半年も暮らさなければならんのだ。」
そう言って視線を逸らす恭夜の頬は赤かった…
それが少し可愛い…
「……恭夜、こっち向いて…」
「何だ?」
そう言って恭夜が振り向いた瞬間…
「んっ……」
キスしてやった…
1回目は強引に奪われた…
2回目は突然、みんなの前でされた…
だから、3回目は私から…