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Girl Meets Devil
【コメディ 恋愛小説】

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Girl Meets Devil 〜その\〜-3

やはり、恭夜はいなかった……

静か過ぎる我が家…

半年前までは、これが当たり前だったのに…今ではそれがとても辛い……

「…うっ…うぅ…」

また…泣きそう……

「…いけない。今は泣いてる場合じゃない…」

急いで着替え、万が一恭夜が帰ってきたときの為に携帯の番号を書いた書き置きを残す。

【何処に行ってたの、馬鹿悪魔!帰ってきたならここに連絡して!!090-XXX-XXXX】

帰ってきてよ…

そう思いながら家を後にし、まずは駅前へと向かう……



平日ということもあり、人はあまりいない…

辺りを見回し、恭夜を探す…

「…いない…ん、アレは…」

私の目に映ったものそれは、何時だったか天宮先輩に口説かれた(?)喫茶店だった。

もしかしたら……と思い、店の中を覗きこんだがいなかった…

あの時も、恭夜は一日帰ってこなかったっけ……
もしかして、ヤキモチやいてくれてたのかな………

…あの時は何となくだが、恭夜はすぐに帰ってきてくれる気がしてた。 けど…今はこのまま永遠に会えなくなる様な気がする……

「…今はそんなこと考えてる場合じゃない!次は…」


次に向かった先は、夏祭りが行われた神社と公園…

やはり、ここにもいない……

走り疲れて、神社の石段に腰掛ける。

「何で…いないの……」

また、景色が滲む…

楽しかった…あの日…始めて男の人とお祭りに出かけた…
金魚掬いもした…
花火もこれ以上無い特等席で見れた…
生きてきた中で一番楽しかったお祭りだった…
来年も来ようと約束した……

なのに…なのに……

「……諦めちゃいけない…恭夜はきっと何処かにいる……」

その後も様々な場所を探し回ったが、何の手掛かりも無く夕方となり、仕方なく家に帰ることにした……


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