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女の扉 上
【同性愛♀ 官能小説】

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浮きなさい-2

 「ぷはっ…。」
 堪らず浮上した彩乃の黒い茂みが水中でユラユラと揺れている。太腿の内側に両手を入れてそこを開こうとしたが、足首に絡まっている水着が邪魔でうまくいかない。私もいったん浮上した。
 「私だけなんて、ズルいですよ、沙楽先輩。」
 そう言って私の水着の肩に手を掛けようとした彩乃を止めた。
 「何言ってるの、まだ完全には脱いでないじゃない。」
 一瞬唇を尖らした彩乃の手が水中に消え、モゾモゾ動いた後に水着を掴んで上がってきた。私はそれを受け取ってプールサイドに投げた。
 「あ!」
 「ふふ、これであなたは水着を着てプールサイドに上がることは出来ない。つまり、全裸を晒して水着の所まで行くしかなくなったのよ。」
 「そんな…」
 抗議する彩乃の目の奥に、ほんのりと潤いが揺れている。
 「先輩、今度こそ…」
 「いいわよ。」
 彩乃の手が私の水着に掛かった。彼女の鼻息が荒くなっているのが聞こえてくる。
 「さあ、私をあなたと同じ姿にして。私の全てを見て。」
 彩乃の手に力がこもった。ぎこちなく、しかしはっきりとした意志を持って私の水着を上から下へと剥がしていく。腰のあたりまで捲ったところで潜水し、上がってきた彼女の手には、私の水着が握られていた。
 「これで二人とも全裸…あ!」
 プールサイドに水着を投げ捨てられた。
 「おあいこ、ですよ、沙楽先輩。全裸を晒して水着を拾いに行きます?」
 ふん、と息を吐いて彩乃を睨んでやった。
 「悪い子。まだ指導が足りないみたいね。基本からやり直し。仰向けに浮きなさい。出来る?」
 「何言ってるんですか、あの時の私とは違いますよ。」
 スイ。
 彩乃は綺麗に浮いた。形の良い白い乳房が水面から顔を出し、その先端はツンと空を向いている。スーパームーンの穏やかな光が、その立体形状を陰影で浮かび上がらせている。
 「綺麗ね、あなたの体、とても綺麗よ、彩乃。」
 胸を見られているのに気付いたのか、少し体を曲げた彩乃がバランスを崩した。
 「コラ。しっかり浮きなさい。また溺れたいの?」
 「だって…。」
 言いながらも元の姿勢に戻った。再び可愛らしい胸の膨らみが浮上した。
 「よろしい。ところで、例のはみ出しはどうなったかなー。」
 そう言って私は彩乃の下半身の方に移動した。水面ギリギリの所で黒い茂みが月明りに揺らめいている。
 「ちゃんと手入れしてますよ。」
 彩乃は太腿をキュっと寄せた。
 「そう?よく見えないなあ。足を開いて。」
 「え…。」
 「開きなさい、彩乃。」
 「…。」
 わずかに開かれた太腿の隙間から、茂みに覆われた小さな蕾が垣間見えた。
 「な、何見てるんですか。」
 「何って、クリ…」
 「そういう意味じゃなくて!」
 「私に全てを知られたいんでしょう?」
 彩乃は黙った。それは、否定を意味しない。
 私は彼女の足元に移動し、両手で足首を掴んだ。
 「え、まさか?」
 「知られたいんでしょう?」
 肯定の沈黙。
 私はゆっくりと両手を左右に開いていった。
 「ほらほら、しっかり力を抜いていないと、沈むわよ。」
 彩乃が完全に脱力した手ごたえが伝わってきた。彼女はもう抵抗しない。私にされるままに足が大きく開かれていく。
 「も、もうムリですよ、それ以上は。裂けます。」
 限界まで開ききったところで手を離し、彩乃の足の間に侵入して股間に顔を近づけた。
 「可愛い…」
 彩乃の太腿に一瞬だけピクっと力が入った。
 「何が可愛いんですか。」
 「何って、おま…」
 「だからそうじゃなくて!」
 両方の掌を白い太ももの内側に這わせた。もちろん、付け根に向かって。
 「う…」
 私の手がゴールに近づくにつれ、彩乃は身を固くしていった。
 「沈むよ?」
 「はい…。」
 脱力した。もう、されるままだ。私の手はゴールまで数センチに迫った。彩乃は瞼を半分閉じ、何かを訴えるような表情をしている。私は望みを叶えてあげることにした。
 「さあ見せて、あなたの全てを。」
 そう言って手をさらに前に滑らせ、両方の親指を付け根ギリギリに引っ掛けた。
 「見るわよ、彩乃。」
 「はい…見て下さい、沙楽先輩。」
 親指を左右にゆっくりと開いていった。そこは強い粘り気を持っており、水中に白っぽいモヤモヤが漂った。
 「ああ…」
 彩乃がため息のような声を漏らした。声にこそ出さなかったが、それは私も同じ気持ちだった。
 「ようやく見ることが出来たのね、あなたを。桜の花びらが舞う並木道で初めて目を合わせてから今日まで、長かったわ。」
 「はい、私もこの時を待ち焦がれていました。」
 「あの瞬間に、こうなりたいと思ったの?」
 「いえ、具体的にどう、じゃないんですけど。ああ、この人とは何かが起こるんだ、この学園で、と感じました。」
 「あなたの勘、当たったわね。」
 「沙楽先輩はどうなんですか?」
 私は口元を緩めて微笑んだ。
 「私もよ。でも、これで終わりじゃない。まだまだ続きがある。」
 「続き…。」
 「分かってるでしょ?これからここに何をされるのか。」
 「え…。」


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