中学生デート5(母子乱入)-3
扉の影で潤には見えないが、オナニー途中の指はしっかりと割れ目に挟まれていた。
ー絶対にダメ!ー
口パクながらも、強い目で言われた言葉は、潤の耳にビリビリと響いた。
「ヒッ…」
弱肉強食。蛇に睨まれたカエルは、可憐な蝶々を睨むことにした。
「ダ、ダメダメ、そんな時間ないよ。買い物してたら映画の時間に間に合わないって。真希ちゃんが途中下車ばかりするからだよ」
それを言われると辛い。それでも真希は食い下がった。
「でもこのままじゃ…」
真希にとっては、もう映画どころではなかった。とにかく今は下着を穿くことが先決だった。
「じゃあ、今日のデートは映画を諦めてもいいよ」
真希の表情が明るくなった。しかし、それは潤の次の言葉で一掃された。
「その代わり、真希ちゃんの家に行こう。それが嫌ならこのまま予定通り映画だよ」
家に行けば、することは1つ。それを助長する真奈美が股を開き、手ぐすね引いて待っているはず。
(『ああん、もっとお、もっとお、ああん』)
真希は、潤の下で歓喜に喘ぐ自身の淫らな姿を想像した。さらに股間が熱くなってきたが、もちろんそれは、真希が望む純愛とは程遠いものだった。
「家はダメ!絶対にイヤ!」
女の武器である涙が通じないとなれば、残る武器は1つ。
(じゃあ、オマンコ見せてあげるからって頼めば…。って、なに考えてるのよ)
女体を武器に、潤を誘導することを思い浮かべた真希は、自身の思い付きに身震いした。
(どうしたら…)
真希が躊躇していると、潤があっさりと答えを出した。
「あっ、次の電車がくるみたいだよ。真希ちゃん、急いで!」
「あっ、待って…」
駈け出した潤のあとを、真希は追いかけるしかなかった。
トイレの扉の隙間から見守る真奈美の前で、真希はスカートを翻して、尻を見せながら走っていった。
入ってきた電車に乗り、恥ずかしげに周囲を見渡した途端、真希は固まってしまった。
(うそっ!どうしてこいつらが居るのよ)
手にキャラクター人形を持った恐怖の男の子が、別の扉から乗って来るのが見えたからだ。
真希と同様に、母親も恥ずかしさのため一旦電車を降りていたから、次の同じ電車に乗っても不思議ではなかった。
「さっきのおねえちゃんだ!」
「えっ、どこ?」
男の子、翔は可愛いノーパンのおねえちゃんの顔を見て、パッと表情を輝かせ、母親、弥生はイケメン少年のポケット勃起を見て顔を赤らめた。
翔が真希のところに駈け寄ろうとしたが、それは叶わなかった。慌てて翔を抱き止めた弥生は、翔の口を手で塞ぐと、その耳許で小声で注意した。
「いい?オマンコとか言ったら、今日のおやつはなしよ」
口を押えられた翔は露骨に嫌な顔をした。しかし、弥生の言葉はこれで終わりではなかった。
「でも、おとなしくしてるなら、あのおねえちゃんの横に行ってもいいわ。約束できる?」
少し上擦り気味の声になったのは興奮しているからだ。子供が生まれてからセックスレス気味の弥生は、せめて今夜のオカズにイケメン勃起をじっくりと目に焼き付けておきたかった。
さっき目にした真奈美のオナニーと、ノーパン真希の登場で、弥生の箍が外れかけていた。
「うん、言わないよ。おまん…」
返事を聞くために、弥生の手が離れた途端、翔は元気よく答えかけたが、その口は直ぐに塞がれた。
「オマンコとか言わないの!」
ついつい声を響かせ、車内の注目を集める弥生だった。
卑猥な単語を大声で話す母子に驚愕した真希は、クルリと背を向けると、別の車両に向かって足早で駈け出した。
「あっ!」
慌てて真希を追いかけたのは潤だけではなかった。翔はノーパンの尻を、弥生はイケメン勃起を追いかけた。もちろんその後ろからは、乗車に間に合った真奈美が、ワクワクしながら続いていた。
隣の車両に移った真希が、後をが振り返ると、潤の後ろにニコニコ顔の翔と、卑猥な笑みを浮かべる弥生の姿を捉えた。