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縺れ合った赤い糸
【幼馴染 官能小説】

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入籍-1


四人で話しをしていると、親父が今夜みんなで食事をと言い、お袋が電話で都合を聞いて来た。

「親父せっかちやろ!まあー昔ながらの男やから、。都合大丈夫ですか?」

「健二君、話しがまとまればこちらからお願いしようと思ってたんだ。お誘い頂いて有り難いよ。」

その言葉に俺と美穂は改めて親の優しさ感じていた。

「お久しぶりです。健二の高校の卒業式以来ですね。お元気にされてましたか?」

「お久しぶりです。そうですね。卒業式以来になりますね。いろいろありましたが、元気にしております。」

親父と親父さんはそんな挨拶をし、料亭の座敷部屋に入った。

テーブルは無く、座布団が3つづ向かい合う様に敷かれ、お袋が座る場所を教えてくれた。

「中川さん、これは。」

「山口さん、突然で申し訳ありませんでした。この度、ご長女美穂さんと家の健二の結婚をお許し頂き有難うございます。急な話しで準備が行き届きませんでしたが、略式ではありますが結納の儀をと思いまして。こちらの勝手な思いで席を用意させて頂きました。返しは必要ありませんので。」

「そんな…。二人の結婚を許して頂いた上にこのような席まで…。」

「私の気持ちです。順番は変わるかも知れませんが、親として大事な節目はきっちりとしてやりたくて。これからもそうさせて下さい。結婚式もあげさせましょう。費用はすべてこちらで。」

「中川さん…。有難うございます…。私達も出来るだけの事は…。」

「有難うございます…。」

親父とお袋が頭を下げると、二人も言葉を詰まらせながら深々と頭を下げた。

親父とお袋はあれからデパートに行き、略式の結納の準備をしていて、結納の品として結納金を親父さんに渡した。

親父の有り難い気持ちに感謝しながら、少し酒をのみ新しくなった家族と楽しい一時を過ごした。

上機嫌の親父とお袋をタクシーで帰らせ、俺達は美穂の家に泊まる事にした。

一番風呂を頂き、美穂が風呂に入ってる間に美穂の部屋を覗いた。

何度か遊びに来た事があったが、久しぶりに部屋を見ると、部屋は綺麗に片付いていた。

ふと、昔見せて貰った美穂のアルバムを思い出し、棚の扉を開けるとそこにはまだアルバムが置いてあった。

幼い頃の写真を見ながら一人笑ってしまい、アルバムをめくっていくと途中から写真が抜き取られた後が目立った。

昔を思い出しながら考えてみると篤と俺と美穂の三人で撮った写真が抜き取られていた。

そこには涙の後が残り、美穂の悲しい思いと深い傷痕があり、それを思うと俺は涙が止まらなかった。

「健二君ー!コーヒー入ったよ!」

お袋さんの声に必死に涙を拭い、リビングに下りた。

その夜は高校時代を思い出し、美穂の傷の深さと身体の温もりを感じながら眠りについた。

翌日、双方の親に挨拶をして実家を後にし、帰宅前に役所に寄り婚姻届を出した。

「健二…。夢じゃないよね…。私達…本当に…本当に…。」

アパートの表札に健二の下に『美穂』と名前を書くと美穂は泣きながら後ろから抱き着いた。

「夢じゃないよ。俺は心に決めた女と結婚したんや!美穂!」

俺は本当に嬉しかった。玄関の前にも関わらず美穂を抱きしめていた。

その夜いつもの様にベッドで抱き合っていると美穂が俺の物を握ってきた。

「疲れてないか?無理せんでええよ。」

「大丈夫よ。昨日抜いてないでしょ?」

美穂は笑顔を見せパジャマとパンツを脱がしゆっくりと物を扱き始めた。

「手が暖かいな…。気持ちいいわ…。」

「う…うん…!ちょっと身体が熱いかも…!」

美穂はそう言い、俺の手を取り柔らかい乳房に添えた。

「アッ…アッアッ…!け…健二…!」

硬くなった乳首をそっと撫でると美穂は今までになく甘い声を漏らした。

「痛くないか?大丈夫か?」

「大丈夫…!健二…続けて…!アッ…アッアッ…アウッ…!」

美穂は顔を歪める事なく、初めて襲う刺激の波に身体を震わせ始めた。


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