日常と非日常の境界-17
あれから、二ヵ月が過ぎた。
あの一件の後、あたしたちの関係は急接近して、いつも一緒に過ごしていた。
あたしも佳菜子も進路が決まっていたので、決まって毎週どちらかの家にお泊りもしていた。
「こんばんわぁ」
佳菜子の声が聞こえる。
あたしは鏡でもう一度髪型を見直し、佳菜子を迎え入れる。
「やっほぉ。いらっしゃい。」
あたしは自然に頬が緩むのを感じていた。
だって、佳菜子にあえるのが嬉しいから。
「あれぇ。今日は、智子のお母さんいないの?」
「あたしを置いて、家族旅行なんだって。まったくもうひどいでしょ」
そう、今日はあたし一人しかいない。
「だから、佳菜子。朝までえっちしよう?」
妖艶な顔を浮かべ、佳菜子に迫る。
口付けから始まる、今宵の宴はちょっと激しく、長くなりそうです。
Fin