日常と非日常の境界-11
舌は絡み合い、離れたと思ったらまた絡み合う。
それが何度も繰り返され、あたしは佳菜子に満たされていくのを感じていた。
「んっ。はうっ」
佳菜子は優しい手つきで胸を撫でる。
彼女の唇はあたしの唇から離れ、あたしの耳孔を這うように舐めていく。
背筋が震えるような快感にあたしは上ずった声で鳴いていた。
「はぁぁ…智子の声。とっても素敵。もっとその声、あたしに聴かせて」
そう言うと、佳菜子の口はあたしのうなじ、首筋へとのびていく。
佳菜子に犯されていく。
だけど、それは決して不快なものではなく、むしろ心地よく感じていた。
あたしが佳菜子の愛撫に陶酔している中、彼女はあたしの服を捲り上げる。
下着姿が顕になったあたしを、佳菜子は恍惚な表情で見ていた。
何だかそれがとても恥ずかしい。
「佳菜子。そんなにじろじろ見ないでよ。恥ずかしいよ。こんな子供っぽい下着」
「でも、あたしは好きだよ。智子の子供っぽいところも」
佳菜子は下着姿のあたしに身体を絡めてきて、あたしの下着の線をなぞる。
あたしの首筋や鎖骨に舌を這う彼女の舌。
あたしの白い肌は次第に紅潮し、彼女の愛撫に対して感度も高まっていく。
紅潮した肌と汚れのない純白な下着。
「あたしだけじゃ嫌、佳菜子も脱いでよ」
あたしはそのまま彼女の服に手をかける。
「あっ…んっ」
彼女の柔らかな肢体が下着越しに顕になった。
あたしよりも成熟したそんな身体しているから、彼女の下着も艶めかしく見えてあたしを欲情させた。