投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

たんぽぽは風に揺れて
【兄妹相姦 官能小説】

たんぽぽは風に揺れての最初へ たんぽぽは風に揺れて 9 たんぽぽは風に揺れて 11 たんぽぽは風に揺れての最後へ

たんぽぽは風に揺れて-10

(10)

 志麻子との新しい生活が始まった。妄想の世界から一気に兄妹の壁を乗り越えた後の毎日は互いに求め合うことしか考えない日々であった。志麻子も男とは長いこと接していない。俺に至っては志麻子が初体験である。女体への興味は尽きなかった。一時はまるで思春期の中高生みたいなのめり込みようだった。
 気兼ねなく志麻子の体が見たい。触りたい。もっと知りたい。引っ越したマンションは2人の愛の巣になった。まるでそのために用意したように。

「見せて」
ベッドで絡み合うとすぐに布団をはねのけて蕩けるような襞肉に見入った。
「恥ずかしいよ」
「誰もみてないよ」
「お兄ちゃんが見てる……」
「いいだろう?」
「……うん」
微笑んだ顔を見上げながら裂け目に潤った蜜液を舐める。
「ああ……」
微笑みが苦悶の表情に変わっていく。むっちりと女の肉を湛えた太ももの谷間は柔らかな膨らみに陰毛を頂いている。
(淫靡だ……)
陰核が濡れて突き立っている。舌で弾くと、
「ああ!」
志麻子の体が跳ねる。可愛い志麻子の体が女として身をくねらせている。俺の愛撫に任せて悦んでいる。
 感じるまま言葉を交わし合える秘密の部屋は俺たちの性愛を急速に深める場所となった。

 時にはラブホテルを利用した。マンションの風呂は狭くて一緒に入れないからだ。
 湯船で抱き合うのはラブホテルの醍醐味である。
「ああ……志麻子」
「お兄ちゃん」
四肢を伸ばして2人で絡み合っても裸身は湯の中に舞う。志麻子を抱えて座位で抱き、後ろから、また上になったり下になったり肌を合わせて官能に浸った。どこもかもが柔らかい。滑らかな志麻子の全身が俺の性感を刺激する。
 俺は志麻子によって『男』になった。

 それにしても……。
俺たちは何をしているのだろう。射精の後にふと思う。風呂でペニスを洗い、ベッドに戻ると志麻子が萎えた『俺』を咥えて舌を絡める。
「せっかくこういうとこに来たんだから」
目いっぱい楽しもう。志麻子は言うのである。
「ああ、気持ちいい……」
巧みな舌戯の効果はほどなく表れる。志麻子を求める体と頭が反応を見せるのだ。
「感じるよ、志麻子」
2度目はたいてい志麻子が上になる。コンドームは着けない。宛がって落とし込む。
「あう……」
上下すると乳房がたわわに揺れる。上になってすると射精の時、
「直前で外せるの」
男の『寸前』がわかると言う。豊富な体験によるものだろうが、嫉妬は感じなかった。結婚した時に覚えた燃えるような苛立ちは起こらなかった。
(その時、俺は女を知らない……)
心に抱え込んだ志麻子が離れてしまうやりきれなさが怒りになったと思われる。
だが、いま、
(志麻子は俺のものだ)
その現実が、実態が過去を容認できたのかもしれない。

 それにしても……。
セックスを重ねる兄と妹……。快感に嬌声を上げる志麻子、彼女の胎内に射精して唸る俺。……週末に実家に帰った月曜日の朝は部屋の前で出がけにキスをした。
「行ってくるね」
「いってらっしゃい」
まるで新婚夫婦であった。
(これでいいのか?……)
 時間の経過とともに霧のように音もなく立ちこめる想いが過るようになった。

「お兄ちゃん、」憶えてる?」
横向きで抱き合っていると志麻子が言った。
「何が?」
ふいに唇を押し付けてきた。
「子供の頃、キスしたの」
「ああ。転校して間もない時だった」
「一緒に寝たよね」
(志麻子も憶えていた……)
「あの時、あたし……」
言葉を切って、またキスをしてきた。
「あの時、感じたのよ」
「感じた?」
「うん……」
明確な感覚ではなかったが、下腹部のあたりがほんのり熱くなって、それは確かに快感だった。
「疼いたって感じ」
翌日初潮を迎えたという。
「関係があるかどうかわからないけど」
ともかく、後から思うと、女の出発点のような気がして鮮明に記憶にあると言った。

「俺もおぼえてる」
「どうだった?」
「どうって……」
志麻子は俺の手を取って自らの乳房に宛がった。
「お兄ちゃん、あたしのオッパイ触ったんだよ」
「あの時?」
「うん……」
記憶を辿るのに少し時間がかかった。
(そうだったかもしれない……)
ぼやけてはいるが、そう思えてきた。妹の体の変化、目につくのは胸である。膨らみ始めた乳房に興味を持っていたかもしれない。
「いやだった?」
「ううん……」
気のせいか頬がほんのり紅く染まったようにみえた。
 はっきりした意識をもってはいなかったはずだが、志麻子が『疼き』をかんじたというなら、俺も刺激を受けたのかもしれない。思えばそれから間もなく精通を経験したのである。
 

 
 


たんぽぽは風に揺れての最初へ たんぽぽは風に揺れて 9 たんぽぽは風に揺れて 11 たんぽぽは風に揺れての最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前