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☆水色聖夜奇譚☆彡 めぐりあい
【ロリ 官能小説】

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ほんとう-2


 2007年12月24日 月曜日 曇り

 街が夕闇に包まれ始めた頃……

 本来の意味合いはとうに薄れていたが、街は煌びやかな光に包まれ、行き交う人々もまた熱気を帯びている。

そこかしこの店先では大きな音楽がかかり、流行りの歌やらクリスマスソングや、それらしき雑音やらまでが渾然一体となり混沌にも似た渦を作り出していた。

イブの街が賑わうのはいつものことだ。
しかしそんな喧騒から離れた図書館の一画では……



「あっ、はあぁぅぅ!!」
 喘ぎ声を発した唇は、すでにもう唾液で濡れそぼっている。

 細い腰をしっかり掴まれ深く突かれると、呼吸が乱れ唇を閉じることができない。
恵利子は蜜壺をペニスで満たされると、これ以上あげられない程高く腰を持ち上げた。
濃紺のセーラー服が汚れてしまうことすらかまわずに、頬と肩を地面に押しつけながら背を反らす。

 後背位の姿勢で交わる。

セーラー服上着が反り返った背中を滑ると、真っ白い肌に淡い水色のブラのラインが浮かぶ。
右手を腰から離し太腿つけ根へと這わせると、繋がり合う部分を撫でながらクリトリスを探り当てる。

『こんなに硬くして…… 』
 探り当てたクリトリスを中指の腹で押さえ、告げる。

「あう゛ぅぅぅ!!」
 痺れるような悦びに双臀が震え、濡れ羽色の髪も揺れる。

『咥えている間に感じていたんだね』
 
 繋がり合う腰を動かさず、左手も離すとセーラー服上着裾から挿し入れる。
ブラのカップに包まれた乳房を掌に乗せると、蓄えられた熱と重みを確かめるように触れる。

『乳首もこんなに…… 欲しかったんだろ?』

「はあぁぁ はあぁぁ はあぁぁ」
 深い吐息を吐きながら、恵利子は頷く。

 ブラの生地の上から硬くなった乳首を摘まむと、引き締まった蜜壺がズズっと濡れで滑りながら前後に動く。

「あああっっっ イイぃぃ」
 恵利子はこらえきれずに、濡れた唇を開くと大きな喘ぎ声を漏らす。

「あっ、だっ ダメえ」
 軽く摘まんでいた乳首に力を加えると、ビクッと蜜壺が痙攣しペニスを締め付ける。

 蜜壺を満たされ、クリトリスと乳首を刺激されたことで、細い腰が捩れ蠢く。
恵利子が膝を支点しながら、身体を前後に振りはじめる。

 奥を突いた男は蜜壺の甘美な摩擦と、暗闇に浮かび揺れ動く白い双臀に見惚れていた。

(やはり…… 何か思い出しはじめているのか、恵利子? 恵利…… 恵莉…… ? それとも…… 図書館に来たことで…… )
 それと同時に漠然とした不安が過る。

「あ゛っ、ううぅぅぅ」
 愛らしい唇からは、不釣り合いな唸りに近い大きな喘ぎが漏れる。

『エリっ、そんなに大きな声を出したら。忘れたのかい、ここは神聖なる図書館の…… それにこんなところ、誰かに見られたら困るのは』
 周囲を気にする素振りで、声を潜める。

 その言葉に揺れ動いていた恵利子の腰の動きが止まると、慌てて口を噤むが呼吸の乱れは抑えきれない。

『エッチな恵利子は素敵だけど、それは二人だけの秘密。誰にも見せたくない。それに今日、図書館に来たのは…… 』
 そう告げると、男はゆっくりと腰を引く。

「……ぁぁぁ」
 滑り抜けていくペニスの感触に、縋るように双臀が後ろにさがる。

『続きは部屋で…… 』
 ペニスを抜かれ、一瞬、身体がぐったりとした恵利子を抱き起す。



 ハロウィンのあの日から、男の想いを受容れた恵利子の“性”は急速に艶めきだす。
固かった蕾が綻び割れ、大輪の麗しい華が咲いてなお、それは止まることを知らない。
避妊具越しではあっても、男の“精”を蜜壺に注がれる度、華は艶めきを増し瑞々しささえ感じさせる。

ベットで繰り返し“おんなの悦び”を貪っても、ひとたび制服に袖を通せば大きな瞳には輝きが宿り、楚々とした魅力薫らせる女子校生へと戻るのだ。

男を悦びへ誘った証である避妊具の脹らみに頬を染め、羞恥に身を震わせる姿は初心な少女そのもの。
行為を終えて身支度を整える仕草、前髪を気にする仕草にさえ、鏡越しの男の視線は熱く絡みつく。

 恵利子から絞りだされる喘ぎ声、悦びに戦慄く裸体の震え、時折見せる苦悶の表情さえ自分だけが知る秘密だ。

しかしセックスの対象としてつけ狙ったのは、恵利子に告げたずっと以前からであったことが真実。
そこに想いを馳せてしまえば、男の目に映るセーラー服は白々しい雰囲気さえ醸し出してしまう。

 本当はセックスの対象として、女子校生に視線を突き刺した憶えは無かったのかもしれない。
思い起こせば、いつも心惹かれ目で追った少女が居た。
それはまだ色気を感じさせる存在にほど遠かったが、男の視線を自然と引き寄せていた。
それが少女の笑顔だったのか、仕草だったのかを思い出せないが、そんな雰囲気を薫らせていた。

(もしかしたら、もう…… それでも…… )



 折角手に入れた少女の記憶が戻ることは、男にとって都合が悪いこと……
それは、手にした宝石が無価値な石ころへと変わりかねない行為と言えた。

 一年前のクリスマス、男が恵利子に贈った物は、幼き頃の恵利子と司書補だった頃の男が出逢う切っ掛けを創った一冊の本。

 それはしばらくの間、開かれれることなかったが……
ひとたびそのページが捲られていくと、失われた記憶、抜け落ちてしまった思い出が蘇りはじめる。


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