あおいろ-2
「本当…… 本当にお口ですれば…… 恋人になれるの?」
それは問いかけと言うより、少女の心からの願いと言えた。
唐突に示された事に疑問を抱くより、驚きから紅潮していた顔色は醒めていき、レンズ越しの瞳から濡れも消えていた。
『もう、僕と恵莉の“こころ”は繋がっている。あとは…… だから…… それが出来れば…… 』
「……ぅん、めぐりは…… 」
困惑からか?
大きな瞳から光は失われ、あどけない顔も青ざめていく。
恵莉はどうにも決心がつかずに、固く強張った身体を震わせている。
(それが当然の反応さ。よろこんでペニスを咥える少女に興味は無い。恥ずかしさに身を震わせ戸惑いながら、ひとつひとつ覚えていくんだ)
「めぐりのこと、好き?」
おずおずと唇が開かれる。
『恵莉のことが大好きさ』
「ほんとうに」
強張った表情が解け、頬には僅かに赤みがさしてくる。
『ほんとう』
優しく告げた。
「はぁっ」
小さな吐息と共に、白濁に穢れたペニスが優しさに包まれる。
“おとこ”を悦ばせる術など知らず口に含んだだけだが、羞恥にまみれた幼気な恵莉の顔が征服欲を満たす。
『そのまま、お顔をゆっくり動かすんだ。さっき、手でしたみたいに』
三つ編みの髪が、前後に揺れはじめる。
言葉のままに、ゆっくりゆっくりと恵莉の髪が揺れ動く。
『そう、ゆっくりとだけど、大きく動かすんだ』
三つ編みの動きに合わせ腰を振り、言葉を繋ぐ。
ペニスは半分ほどしか呑み込めないが、小さな唇がきついリングになって亀頭の括れを撫でる。
教えられても、幼い恵莉には上手く理解できなかったが、健気な動きで応じた。
腰が動く度に、舌の上をペニスが滑り、滲み出た淫汁と唾液が混ざり合う。
狭い口中が満たされてしまうと、呼吸は乱れ口端からは淫液が溢れる。
「う゛うぅぅ」
息苦しさから嗚咽が漏れる。
腰が大きく引かれると、てらてらと濡れ光るペニスが恵利の口から抜かれる。
『何を舐めていたか、見てごらん』
恵莉は言われるまま、薄いレンズ越しに青年を見上げた。
大きな瞳には、怯えとは異なる何かが微かに揺らめく。
『恵莉がこんなにしたんだよ。ほらっ、こんなに太く、硬く、熱くなっている。触ってごらん』
「恵莉が…… したの?」
『そう、大好きな子に舐めてもらえると、“おとこのこ”はこんなになるんだ。だから、もっと…… 』
言われるままペニスを握った恵莉は、唇の隙間から小さな舌をのぞかせる。
舌先を伸ばしたまま膨らみ切った亀頭を乗せると、ゆっくりと唇で包み込んでいく。
『はっ、うぅぅ』
ゾクっとする快楽に、青年の大臀筋が引き締まる。
上目遣いで窺う恵莉の頬は、まだ少し緊張しているが、しっとりと汗が滲み輝いている。
さっきとは異なり、唇だけではなく、舌先が亀頭の括れを撫でながらしゃぶりついてくる。
口内に唾液が溜まってしまうと、ペニスの根元を右手で掴んだまま唇を離し、喉を鳴らせて嚥下する。
そしてぎこちなく伸ばされた舌先が、ぐるっと亀頭の括れを舐めるが、ペニスの根元を掴んだ腕は小刻みに震えている。
“おとこ”を悦ばせる術を知らぬ少女であっても、言われるままに従い羞恥の表情を浮かべる様は、そこはかとなく大きな素養を感じさせる。
『しっかり目を開けて、おちんちんを舐めるんだ』
見上げてくる瞳に映る揺らめきは、先ほどよりも大きく濃くなっていく。
『舐めながら、手も一緒に動かして』
繋がった視線を逸らすことなく、恵莉はコクリと頷いた。
「ううぅぅっっ」
(ああぁぁ、もうっ、我慢できないっ!)
無垢な唇と舌先、指と掌の優しさ、そして見つめる大きな瞳の妖しい魅力に……
ぐいっ
『あっ』
「きゃっ」
恵莉への想い、白く濁った想いが吐き出される瞬間、青年は吐出先を変えようと腰を引こうとしたが叶わなかった。
小さな掌と細い指が、それを許さなかったのだ。
ペニスの根元をしっかり掴んでいた手は離れることなく、青年の想い全てを幼気な顔で受けとめた。
ビクッ ビクビクッ!!
撒き散らされた白濁に濡れる恵莉、その表情に二度目の劣情が注がれる。