美姉妹 凌辱-2
「そうそう」
この姉妹からは窮屈過ぎる毎日に溜息しか零れてこない。それでも一瞬の隙を見計らうように恋愛をする。
アルバイトが絶対に禁止であるこの姉妹の口実は友達の家で勉強をすましてくる。
十八時までの門限を厳守しながらも母親の目を盗むように遊ぼうと思えば不自由ながらもできないことはなかった。
メールやラインのやり取りを毎日、母親がチェックする。そんな二人はチャットを通じてリアル、バーチャル問わず友達への連絡網として使っていた。
母親が忙しい時を見計らってチャットにアクセスする。
和奏は意気揚々と両親が旅行へ行くことをチャットを通じて今の気持ちを伝える。善意と悪意が入り乱れるバーチャル空間で穂花も加わり日頃の母親への鬱憤を連ねていた。
そろそろ夕食の時間だ。和奏が急いでパソコンの電源を切った。
個人情報は自らが発信しないでも知人らを介して拡散されることもある。
この姉妹の画像も一緒に撮ったプリクラが画像となり拡散されていた。
個人情報も意外と時間をかければ、あっさりと大雑把であるが把握することができる。和奏に目をつけていた松本はにやりと笑った。
年齢を十代と誤魔化しているが三十代半ばだ。
通う学校がわかればこちらを知らない和奏を尾行することは容易い。なにか不審がれば和奏がチャットで今日のことを話す。
松本にとってこの姉妹の過干渉な母親の言動はありがたいに尽きる。
日々の出来事がチャットを通じて手に取るようにわかる。松本はつねにインターネットに常駐していた。
これからの願望を前にしてようやく獲物をみつけることができた。
自らで動き出そうとするから足がつく。なら、インターネットカフェに停泊して頃合いをみて犯罪を犯したほうが効率がいい。
松本は仲間に連絡をする。
ようやく獲物を捕らえることができる。豪遊さえしなければ数年は美味しい思いをしながら楽しく暮らすことができる。
狭いインターネットカフェの一角で松本は大きく背伸びをした。決行日はこちらが知らべないでも勝手にあちらが教えてくれる。
果報は寝て待てだ。