素直にならない罰-1
麗華はカーテンの隙間から差す光で目が覚めた。
横にいるご主人様をぼーっと眺める。昨夜のできごとを思い出すと恥ずかしくなり、思わずご主人様に背を向ける。
背を向けてすぐにご主人様の腕が麗華の身体に絡みついてきた。
「え、起きたの?起こしちゃった?」
麗華は直視できず、背を向けたまま尋ねる。
『今起きたんだよ。おはよう。』
眠たそうに話しながらも、ぎゅっと力をを入れて麗華を抱きしめる。
身体がすぐに昨夜のことを思い出し、抱きしめられただけで一気に熱くなった。
「そっか。眠れた?」
意識しすぎて、ありきたりな素っ気ない言葉しかでてこない。自分の感情に素直になるとこうも上手く喋れないものなのかと実感する。
『寝れた、寝れた。』
普段はちっともいやらしくない。優しくて癒される声だった。
「朝になっちゃったね。」
その後に繋がりそうな言葉、"寂しい"とか"帰りたくない"は言えなかった。言うともっと辛くなるからだ。
『寂しい。帰したくない。』
現実から目を背ける麗華の気持ちとは反対にご主人様はストレートに告げる。
麗華はご主人様と同じ気持ちだと伝えたかったが、無言で頷くのが精一杯だった。
反応の薄い麗華になにか求めるように、やや強引な雰囲気でご主人様は麗華の上に乗り、頬や首にキスをしてきた。正直な思いを伝えられないもどかしさに気持ちは沈んでいたはずなのに、身体はすぐに反応した。声が漏れ出て、我慢することはできなかった。
『麗華は正直なの身体だけだな。』
ご主人様は少し意地悪っぽく、麗華の耳元で囁く。
「そんなことない...。」
もちろん目を見て言えないが、せめてもの抵抗をする。
『昨日の調教だけじゃ足りないってことかな。』
「ちょっと、待って!もう朝なんだよ?」
『まだ、交代の時間まで時間あるだろ。うつ伏せになれよ。』
そう言って、横向きに寝ていた麗華の肩を押し、無理やりうつ伏せにした。あっさり両手に手錠をかけられ、首輪もつけられる。素直にならなかったお仕置きなのか、首輪はいつもり少しきつめにつけられた。
ご主人様は麗華の腰を掴んで、お尻をつきだすような体勢にした。突き出された麗華のお尻に何度も平手打ちした。お尻は痛いのに、クリが熱くなり、大きくなってゆくのがわかった。
『まんこが濡れてきてるぞ。そんなに気持ちいなら"もっと叩いてください"ってお願いしろよ。』
容赦なく、お尻を叩き続けるご主人様に小さな声で言った。
「.....もっと...たたいてください.....。」
あんなに素直になれなかったのに、こんな恥ずかしいことを命令されて、それを言えてしまう自分が心底恥ずかしかった。
『しょうがないな。ちょっとやそっとじゃ跡が消えないくらい叩いてやるからな。』
麗華は返答できず、叩かれる度に押し寄せる快感に素直に浸っていた。