投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

【SM 官能小説】

宴の最初へ 宴 32 宴 34 宴の最後へ

宴 〜形〜-5

―お互いの性隷をいじくりはするが、決して繋がりはしない。
それが胤真と芳樹、二人の間の暗黙の了解だった。
少女達が求めてくるならばキスはその限りではないが、今の所少女達はそれを求めてくる気配はない。
「草薙さんが二度もイッたんだから、今度はお前の番だろ?真矢」
芳樹はそう言って、快感の呻きを漏らす。
体の未成熟さとあいまって、真矢の膣はかなりきつい。
しっかり濡らしてやらなければ、指の挿入すら難しいのだ。
だが、いったん濡れると指より太い肉棒をやすやすと受け入れるのは、女体の神秘がなせる業か。
「ほらっ……草薙先輩もうなずいてる」
胤真は微笑み、堅く尖った真矢の乳首をぎゅっと引っ張る。
「んぎっ……!!」
それとタイミングを合わせるように芳樹が最奥を突いてきたため、真矢はこの上ない満足感と共に息を吐いた。
「お兄、様っ……!」
しばらくして真矢は振り返り、訴えかけるような視線を送る。
智佳ほど感じやすくもイキやすくもない真矢だが、二人がかりで責め立てられてはさすがにきつい。
追い詰められた熱い欲望の開放を求めて、真矢は兄の許可を得ようと振り返ったのだ。
芳樹は笑みを浮かべ、真矢をイカせるための腰使いでそれに答える。
許可が出たので、真矢は安心して心置きなく絶頂に達した。
芳樹は射精直前で肉棒を引き抜き、真矢の背中に精液の雨を降らせる。
「……」
胤真は寝台から降り、ようやく智佳の目隠しを外した。
長い間視覚を奪われていたせいか、智佳はまぶたをしばたたかせる。
そんな智佳に胤真は優しさを籠めて軽く口付け、拘束を外して寝台から立たせた。
「なかなか面白かっただろう?」
「あ、はい……」
過敏になった肌を胤真の手が撫で触り、愛撫するので智佳は思わず目を閉じた。
「芳樹君。大丈夫か?」
「何とか」
胤真の問いに、芳樹はうなずく。
大丈夫と聞いたのは『連戦は大丈夫か』という意味で、萎みかけていた芳樹の勃起は答えた通りに勢いを取り戻していた。
「真矢ちゃんは?」
背中を白く染めた真矢は、一度息を吐いてから立ち上がる。
「よし」
ニヤ、と胤真は笑った。


濡れた亀頭に、唾液をたっぷりと乗せた舌が絡み付く。
「んう……ふむ……あむ……」
目を転じれば両頬に手を添えられた真矢が、芳樹の律動に合わせてくぐもった声を上げていた。
ちなみに、放尿を受けた顔はちゃんと洗ってある。

ちゅっちゅっ……ぐぷ、ぢゅるるっ

智佳は迫り出したエラの部分を、丁寧に舐め清めた。
舌に馴染んだ熱くたくましい肉棒は、先端から液体を滴らせている。
「っ」
智佳の舌が裏筋を這い降りたため、胤真は腰を痙攣させた。
智佳の舌が玉袋に伸びたところで、胤真は奉仕は止めさせる。
「そろそろ良いだろう」
その声に芳樹は応じ、真矢の口を犯すのを止めた。
そして、二人である体勢をとる。
互いの肉棒が触れ合いそうなところまで距離を詰め、両側に二人の少女を置いたのだ。
つまり、二つの肉棹を同時に愛撫させようというのである。
その意図を二人は理解し、まずは馴染んでいない逸物に舌を這わせ始めた。
どちらも牡であるという観念からすれば、二つは似たようなモノのはずだ。
だが、持ち主が違えば味も形も反応も、馴染んだ男とはまるで違う。
「くっ……草薙さんに舐めてもらうのは、真矢と違って新鮮だな」
芳樹が、そう声を出した。おそらく、胤真の反応が良いポイントなのだろう。
智佳のフェラチオは鈴口に舌先を捩じ込んだり、カリを口に含んで舐め回したりといった愛撫が主だった。
「こっちも、なかなか……ん、新鮮だな」
胤真が声を出す。
真矢の方は反対に、棹を指で扱いたり、舌で舐め回す愛撫が多い。
どちらの巧拙という問題ではなく、馴染んでいるのが今奉仕している逸物ではないせいなのだ。
二人の少年は、苦笑しあう。
そして。
「智佳」
「真矢」
互いの主人に呼ばれた二人は直ぐさま奉仕を中断し、馴染んだ肉棒へむしゃぶりついた。
「んむ、ふ……はふまはは、はふまはは……」
顔全体で喜悦を表しながら、喉近くまで肉棒を飲み込む智佳。
「ひょひいひゃま……」
玉袋を口中に収め、棹を扱きたてつつ同じ表情をする真矢。
「智佳」
胤真は智佳の顔を上げさせ、屈み込んで愛しげなキスをした。
これに、芳樹は感心する。
直前まで肉棒を咥えていた口に、自分はキスできない。
まして、舌を絡め合うなんて。


宴の最初へ 宴 32 宴 34 宴の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前