詩織、全裸をテレビにさらす。-3
乳房がブラウン管に映ることに何の規制もなかった。
恥毛さえ電波に乗らなければいいのだから、
性器が隠れる女子のほうが裸にしやすいのだ。
裸なのに全然恥ずかしがらない私は、テレビ的においしいのだろうか、なんて考えながら、乳房に聴診器を受けていた。
医師は知らされていないのかもしれない。
私を、科学の進歩のために冷凍拷問にかけられる、かわいそうな女性だと信じているのかもしれない。
すでに全裸にされているということも信憑性を高めているに違いない。
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最後は、心電図を採った。
カメラマンが必要以上に足を開かせたが、腰にタオルをかけられたので問題なかった。
ただ、心電図室まで裸で往復したのはさすがに恥ずかしかった
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ON-AIRは、彼と一緒に、私の部屋のベッドに座って、見た。
彼は何も脱いでいないが、
私はショーツ一枚にされていた。
順番はやはり、
ありえない全裸健康診断→冷凍庫イン→霜がついたガラス越しの乳房。
動く裸がこれほど恥ずかしいとは知らなかった。
冷凍庫に入る後ろ姿のお尻が映った時、思わず「きゃっ」と声をあげてしまった。
番組が終わり、
彼は、私を優しく、倒した。
しかし、ふと思いついたように、私をうつ伏せにした。
声をあげる間もなく、ショーツがずらされた。
最大の羞恥が襲い、私は目を閉じた。
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