ACT 6-1
触るか触らないかの微細なソフトタッチで太股から腰へ、そこからゆっくりと両手で双乳をつつむようにして優しく揉みたててゆく。
うしろから抱きつくようにして背中に浮かんだ玉の汗を舌で舐めあげ、吸いたてながら乳首をいじわるくキュッとつまむ。
「……はあンッ……!」
陰茎をくわえこんだ尻がビクッと痙攣し、子宮が陰茎をキュッキュッと締めてくる。
もう、たまらなかった。
「……ああ、セリナ……」
「……はああああンッ……いいやあああンッ……!!」
双乳を円を描くようにゆっくりと揉みたてながら腰を使いはじめると、セリナの口からたまらない声がもれはじめた。
陰茎から伝わってくる熱くとろけるような愉悦の炎が脊髄を通り、脳髄へと絶え間なく流れ込んでくる。
気を抜くとあやうく射精しそうになるほどだ。
「……今までずっとおれを無視してくれたな……なあ、セリナ……」
「……ああンッ……!」
突然動きをとめられたセリナはいやいやをするように甘えっぽい媚声をもらす。
いままでこうやって他の男にもいやらしい声をきかせていたのだ。
それが嫉妬心をあおりたて、劣情に火を注ぐ。
「……どうなんだ、言ってみろ!」
「……はあああンッ……ごめんなさいいッ!!」
子宮の奥を思いきり突きまくってやると、セリナは部屋中に響くほどの甘い悲鳴をあげて尻をふりたてた。
今夜からあなたの女になります、
あなたに尽くします、
セリナをたっぷりかわいがってください……
うしろから嬲られ犯されながらマゾっぽく口にするたびに、セリナの声がすすり泣くようなたまらない声に変わってゆく。
「……ああ、セリナ……お前はおれのもんだ……おれだけのもんだ……」
「……はあああああンン……やばいい……いいっちゃううう……!!」
セリナはうしろから犯されるのがたまらないらしかった。
おれもまたとろけるような愉悦におかしくなりそうになりながら口から涎を垂らしていた。
乳を揉みたて、尻をスパンキングしながら奥まで何度も何度も突きまくってやると、セリナは泣くような声をあげて尻を痙攣させながら昇りつめていった。
金曜の夜、クラブのダンスフロア。
エントランスの階段から降りてくるセリナの姿が見える。
長身のために遠くからでもすぐにわかる。
今日のファッションは日焼けした肌が映える白のタンクトップにデニムのホットパンツにサンダル。シンプルだがおれの大好きなスタイルだ。
途中で男に声をかけられているようだがあっさりと無視するセリナを見て思わず笑いがこみあげてくる。
その夜、セリナにはいくつか注文を出していた。
まず避妊ピルを飲むこと、ノーブラで来ること、
そしてあそこのヘアをきれいに永久脱毛すること、
そしてセックスの前にはシャワーを浴びないことである。
平日はダンスレッスンとキャバクラのバイトに出ているため会うことができない。
次の週末は3連休だからすべて空けておくように言うと、セリナはしぶしぶ了承したのだった。
ダンスフロアの隅に立っているおれの姿をみとめると、セリナは髪をかきあげながら近づいてきた。溜息まじりのあきれたような表情が、おれの劣情をよけいにそそりたてる。
「……やンッ……」
大柄なセリナの腰を抱きよせてダンスフロアの隅の暗がりに引きずり込む。
ホットパンツにつつまれたはちきれそうなヒップをひきよせ、すでに硬く勃起しているものを押しつけると、セリナは曲にあわせてゆっくりと腰をグラインドさせてくる。
ズンズンズンというエッチなHIPHOPのベースラインにあわせて憧れのセリナの美尻に股間をこすりたてられるのはたまらない愉悦だった。
この女はおれのものだ、とその場で叫びたい気分だった。
腰から太股を撫でまわすと、セリナは振り向いてなじるような視線を投げかけてくる。
もうそれだけで射精しそうになるほど興奮してしまう。
ひとしきり踊ったあと、人目につかない隅にあるソファにセリナを連れ込んだ。
「……あン……ちょっと……だめ……」
「ブラ、してきてないだろうな……」
「……人、きちゃうよ……」
肩を抱きよせ、ピチピチした素肌を撫でまわしながら耳元で囁くうちにしだいにセリナの目が霞がかったように濡れてくるのがわかる。
口では嫌がっていても、からだはしつこいセックスの味を思い出してしまうのだろう。
「セリナのパイパンのあそこ、今夜はたっぷり舐めてあげるからね……」
耳元で囁くとセリナはゾクッと身を震わせ、甘えっぽくしなだれかかってくる。
「……ヘンタイ……」
人目につかない暗がりの闇のなかでねっとりと舌をからませ、熱く見つめ合ったあと、またねっとりとお互いの舌を吸いあってゆく。
長い夜が、はじまろうとしていた。