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DANCER
【SM 官能小説】

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ACT 4-1

ホテルの部屋は、ランプシェードのオレンジ色の光に照らされている。

ソファに座り煙草をくゆらせながら、目の前に立たせたセリナの均整のとれたボディーラインにあらためて見とれていた。
モデルばりに日本人離れしたプロポーション。
少しボーイッシュなセミロングの黒髪に気の強そうな切れ長の瞳。
ビーチバレーの選手を思わせる、ダンスで鍛えた健康的な肢体。
そして触り心地の良さそうな小麦色の肌……

上着を脱ぐように言うとセリナは髪をかきあげてため息をついたあと、あきらめたようにジッパーをひきおろしていく。
すぐにゼブラ模様のセクシーなビキニにつつまれた、かたちの良いバストが現れる。
ショウで汗をかいてまだシャワーをあびていないのだと思うと、おれは思わず生唾を飲み込んだ。
ホットパンツを脱ぐように言うとセリナはしばらく嫌がっていたがおれは許さなかった。
切れ長の目でなじるように睨みつけながら、セリナはお尻と太股でピチピチに張りきったホットパンツをひきおろしてゆく。
小麦色の肌に映える、ゼブラ柄の紐つきパンティが誘うようにチラついている。
涎が垂れそうになるほどの最高の眺めだった。

「……ほんとにモデル並みのスタイルだね……きれいだよ……」

ほめられて悪い気はしないのか、セリナの視線が心なしか揺れているのがわかる。
本当は脱ぎたてのホットパンツの匂いをかぎたくてたまらななかったが、今夜はセリナの心とからだをじっくりとほぐすことが何より大事だった。
相手が嫌がることをするのは簡単だが、それは趣味じゃない。
今まで無視してきた男からとろけるほどの快楽を与えられどこまでセリナがおぼれていくか、それが見たかったからだ。

「……こっちへおいで……」

 猫撫で声にはすぐには応じずしばらく睨みつけていたが、何度も懇願するうちにセリナはわざとらしいため息をついてゆっくりと近づいてきた。

「……まずは……キスしてもらおうかな……」
「……ああ、もうッ……」
膝のうえに座らせてはじめはバードキス、しだいに濃厚にねっとりと舌をからませてゆく。
待ち望んだセリナの甘い息の香り。蜜の唾液。
味わうたびに脳髄が痺れ、下腹部に熱い血液が一気に流れ込んでゆく。
念のために服用した強精剤が早くも効力を発揮しはじめていた。
「……ねえ、ほんとにレギュラーにしてくれるんだよね……」
「……当たり前だよ。東京のイベントのひとつやふたつ、おれがブッキングしてやる。それくらいのコネクションはあるし、お前はおれを利用すればいいんだよ」
「……ほんとに?」
「……ほんとだよ……ほら、もっと舌をからめて……」
「……はンッ……!」
最初は嫌がっていたセリナだったが濃厚なしつこいキスでしだいに高ぶってきたのか、眉根をせつなげに寄せながら甘い息を弾ませて徐々に舌をからめてくる。
しつこくナンパしてきた嫌な男に水着姿でディープキスを強要される。
条件つきとはいえ、男の罠に陥って堕ちていく自分にマゾっぽく興奮してきているようだった。
(ああ、たまんねえ……なんていい女なんだ……)
すでにビンビンに勃起したものをパンティのうえから秘部にこすりつけ、セリナの性感をじっくりと揺さぶっていく。
わざと下品な音をたててセリナの唾液を吸いたてながら、指先でソフトにお尻を撫でる。

「……いやンッ……!」

 ビクッと美尻を跳ねあげさせて敏感に反応するセリナ。

「ほら……キスを止めちゃだめだろう……」
「……ううンッ……」


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