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エクスタシーの匂い
【SF 官能小説】

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プロローグ-1

俺は吉見孝太郎、46才、美容師だ スタッフ5人の小さな店を24年営業している。22才で結婚して、その年に夫婦で美容室をオープンした。
若かったから 勢いだけで不安なんかは 微塵もなかった。
わずかな、自己資金でほとんどが借金をしてのスタートだった。
二人で必死で働いて借金は10年で返した。
5年前に妻は支店を出して今では支店の方が売上は上だ、経営は妻の方が巧いのだろう。
子供も長男長女の二人だ。。
外から見れば幸せな家族だろう、誰もがそうだろうが、人生には分かれ道が至るところである、おれは後悔だらけだ 、あの時どうして、あの時なぜ、あの時もっと。
そんな事を思っても、どうしようもないのに。
人生はやり直しは できない。
だから今を大事に生きるしかない。

女性は 年齢が進んで白髪が目立つ様になってくると、髪を染めるのだが 最近は ナチュラル思考で毛染めもヘナが大流行りだ、高品質なインド産がいいのだが、事前処理用の頭皮のマッサージにオーガニックのオイルを使うのだが、これの選び方がなかなか難しい、色々試したが、納得する物にであわない。
今日は百貨店でインド物産展を開催中と言うので、一人でぶらっと寄ってみた。
お香やヒンドゥー教の神様の安っぽい絵画 や置物が無造作に並んでいる。
ハーブ系の化粧品や調味料もある。
インドっぽい香りや雰囲気がわくわくさせる。シャンプーやリンスも有るが、紙のラベルの絵がいかにも インドだ。
紙だとお風呂では直ぐに 剥がれてしまう。
レトロなのか適当なのか分からない容器で3800円だ、少し高いなぁと思っていたら。
若返りのオイル180cc二万円と書いてある。
インド人顔の店員に聞くと、日本語で答えてくれた、夜、寝る前に頭皮にすりこんで、マッサージするとリラックスして熟睡できる。
「アサニハワカクナテルヨ。」と言われた。サンプルの匂いを嗅ぐと、ガラムマサラとなにかハーブの混ざった、エスニックな匂いが心地よかった。店の名前で領収書を書いてもらった、少し高いかなと思ったが買ってしまった。嫁には内緒にしておこう。
エスカレーターを降りていると トントンとつつく様に肩を叩かれた。
「うん?」
振り返ると、見覚えのある 可愛い女の子だ。
「オッパ、私だよ、分からないの?」
ニンニク臭い息ですぐに思い出した。
「……あ〜プニッ、誰かと思ったよ。」
たまに行く 韓国クラブのホステスだ。
23才と言ってるが、本当は26〜7だろう。
「昼間見てもかわいいね、ハハハ。」
「シツレイね わたしー化粧濃いくないよ。」
「分かってるって、今日は今から、仕事?」
「 そうだよ。オッパ、同伴してよ。」
「バカ野郎、お前とこの店、高いんだよ。そういうのは、金持ちの禿げオヤジに言えよ、俺は 女には困ってないんだよ。」
「ひどいね、2回も寝たのに、もっと優しくしてよ。」
「2回、寝たけど、つまんないもん。プニッはあれはダメ、これはダメ、おれすることないもん。」
「オッパ、ピョンテ(変態)ばかりするから。」
「誰が変態だよ。日本人なら皆普通の事なんだよ。」「お尻に入れるのが 普通なの?」
「バカ野郎、大きな声で言うなよ、俺の歴代彼女は全員アナルOKだったよ、プニッだけだよ、拒否したのは。」
「歴代って、何人ぐらい?」
「20人以上かな、全員だぜ。だから俺は普通なんだよ。」
「わかったよー、今日、お尻使っていいよ、だから同伴してよ。」
「色気ないなぁ、もっとロマンチックに誘えよ。」
「おねがい〜〜ん。」
袖を引っ張る 俺は断れない性格だ。
「しょうがねーなー、じゃあ行くか。」
「ほんとに?うれしー、チュッ。」
プニッの部屋に行って、煙草を吸ってる、物であふれてゴチャゴチャの部屋だ、下着も干したままで雑然としている。
「オッパ、セットしてよ、そしたらご飯食べに行こう。」
「今日は服は何?」
「このドレスだよ。」
白で胸が大きく開いている。
「オッケイ、まかしな!」
ホットカーラーを外して、ブラッシングしたら、パッパッパっとまとめてしまった。
「やっぱり、うまいね、素敵よ。」
「早いのが取り柄でへへッ。」
「ご飯行こう。」
寿司屋に行ってから、店には8時過ぎに入る。
「オッパ、今日は指名が多いから、ローランで待ってて、店 終ったらすぐにいくから。」
ヘルプの女の子は整形美女ばかりだ、一応カワイイが、孝太郎の趣味ではない。
勘定を済ませて、70才を過ぎたママのスナックで時間をつぶす。
店の雰囲気がいいから、趣味のいい年配の客でにぎわってる。
「待ち合わせ?韓国の子?お金かかるでしょ。」
「そんなやつは相手にしないよ、金目的は最後まで店に居させて、ボトル ドンドン卸さすからね。」
「プニッちゃんでしょう、あの子は大丈夫かな。いい子そうね。」
「まあ、遊びだからね、あ〜あ 誰か俺を本気にさせてくれよ。」
1時間ぐらい待たされたが、ママの話が面白いので、時間は気にならなかった。
「オッパ、お待たせ、早く行こう、ママ、ありがとう。」
「早かったな。」
「わたしのーお客さん早く終ったから……ホテル行こうか。」
「ああ。」
自分の部屋はベッドが汚れるから、嫌なのだろう、それだけ濡れるということだが洗濯もあまり好きではないのだろう。
「わたし、先にシャワーするね。」
プニッがバスルームに入ってる間に歯を磨いておく。
「オッパ、お風呂入って。」
シャワーから出ると、灯りを暗くして、ベッドの中で待ってる、手順が決まってるようで萎える。
「たまには、俺に脱がさしてくれよ。」
「めんどくさいよ、自分で脱いだほうがはやいし。」
「ダメだ こりゃ。」
「いいでしょ、早くしてよ。」


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