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富裕子女の宴
【学園物 官能小説】

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クリスマスにブレーキは無い-1


 僕はジュンヤ、K校二年生。
 僕がいるのは名門の学校だから、生徒はみんなすごく金持ちを親に持つ男子女子ばかり。
 そんな彼ら彼女らになると、こんなクリスマスパーティーを繰り広げるんだな。

 ここは学校の「身体鍛練堂」ことスポーツジムのシャワールーム。
 シャワールームと言ったって広い。銭湯の男女の壁を取りはらった感じで、大きなバスタブまである。
 そこに、まるで海底にひそむ軟体動物のような、大きな物体がうごめいている。

 それは、全裸になって交わる男子女子たちだ。
 クリスマスパーティーと言う名の、乱交パーティーだ。
 ざっと30人くらいいるだろう。と言っても、男子は10人ほどで、圧倒的に女子が多い。
 だから、一人の男子が何人もの女子を相手していたり、女子同士が抱き合ってたりする。

 このパーティーには、大きなルールがある。
 「禁薬装袋」……要するに、ここでは酒やタバコやドラッグなど『薬』を使っちゃダメで、セックスする時には『袋』、コンドームを使えってことだ。
 淫らに入り乱れていても、さすがにお坊ちゃんお嬢ちゃん、そのルールはキチンと守られている。

 僕はそんな彼ら彼女らの中でただ一人、学校の体操着を着て立っている。
 僕はこの人たちのような、金持ちの子どもなんかじゃない。
 僕は『推薦』で『無返済奨学金制度』で入学した者なんだ。
 この人たちの生活感覚にはついていけない。
 こんなパーティーに、僕が参加しているのは「ボーイ」として頼まれたからだ。
 「ジュンヤくん、ドリンク持って来て〜!」
 「ジュンヤさ〜ん、コンドームお願〜い!」
 僕は言われる通りにそこへ駆けつける。だけど一番多いのは、
 「ジュンヤくん、撮影お願〜い!」だ。
 手渡されるスマホやインスタントカメラを受けとって、男子女子のヌードのツーショットを撮っていく。
 昨日までの僕は、ヌード画像なんか見るだけのものだと思ってた。
 たった一日で、僕は無修正のヌード画像をどれほど撮影したかわからない。
 「ねぇねぇ、ジュンヤくん。ここ、ここを撮ってあげて!」
 同じ学年の社長令嬢の子に示されたのは、一人の女の子が、前と後ろの穴を同時に二人の男子のおチンポでふさがれている姿だった。
 三人がどんなひとたちかは知らない。
 だけど僕なんかと違う、名のある立場のひとであるに違いない。
 そのひとたちも、裸になったらセックスしかないんだ。

 そして僕はセックスの静止画動画を山ほど撮りながら心の中に冷たい風を感じていた。
 (誰も僕をセックスに招いてくれないんだな……)

 その時、
 「ねぇ、みんな!」と叫ぶ声が聞こえた。見ると二人の女子が、大きな浴槽のふちに腰を下ろしてこっちを見ていた。
 二人は僕の同級生だ。二人とも、良家の娘で売っているモデルなんだ。
 僕は二人が、女の子同士で抱き合い性器をいじりあっている姿を見て、ある意味安心していた。
 あの二人が、男と交わる姿は見たくなかったから……。

 二人は浴槽のふちに立って、脚を広げた。
 「私たち、ここでオシッコするから、浴びたい人はよってらっしゃい!」
 男子も女子も、みんな浴槽のそばに集まった。
 そしてみんな正座したり四つん這いになったりして、二人の股を見上げた。
 「いくわよ〜 3、2、1、0!」
 二人の股間から、銀の縄のように太い流れが放たれた。みんな二人のその流れを受けとめようと、口を開いておりかさなった。二人が腰を揺らして流れを揺らすと、みんなそれに合わせて身体を左右に揺らした。

 僕は、誰に頼まれたのかスマホでその動画を撮影していた。
 (僕だって、あの中に入ってオシッコを浴びたい…… でも、仕方ないよな。僕は結局この学校じゃあ、こんな立場なんだ。)
 


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