初めての後輩-8
私は全ての事を彼に打ち明けた、蓮が私の事を避けている事も何もかも。
「……そんな、事が。」
「彼は私の事を避け、かと言って私自身もなんか、もうー彼に話しかける気もなくなってきて。」
「巴…。」
分かってる、こんな事…決して許される事ではない。
言うまでもなく彼に対しての裏切り、れっきとした浮気だ。もう私はこれまで他人に散々偉そうな事言っておいて、ホント…もうどうにもなれって気分。
「お前は悪くない。」
「え…。」
「悪いのはそいつだ、お前の事放っておいて避けるなんて。」
「黒崎…。」
すると彼は夜道の街で堂々と私を抱きしめてきて。
「っ!!」
「お前は、何も気にする必要はない。」
「……。」
「例え人から浮気した、彼を裏切った、二股かけたと罵倒されても、…俺が必ずお前を護るから。」
「………。」
その言葉に私はなんだか救われたような気がした。
「……隼人。」
思わず出た言葉、私も抱きしめてくれる彼の背中をぎゅと抱きしめる。
これが、女が浮気をする瞬間って訳か。
こうして私は許されない恋へと走ってしまった。