オマケ:【O−CLUB】創成期:日用品開発奇譚-6
「ちょっとやだ!幸樹くんになに見せてんの。それに、あたし達の次のステップなのに、もっと真剣にしなさいよ」
恵子が幸樹の視線を遮るように、捲れたスカートの裾を押さえて足を内股気味に閉じた。幸樹の顔が見る見る内に落胆の色が広がった。
「うふふ、なに言ってるのよ。サドルにオマンコが生密着するように座ったくせに」
恵子がサドルに股がるときに、ミニスカートの尻を捲り気味に座ったことを、美弥子は指摘した。恵子は慌てて自分の股間を触って状況を確かめた。
(や、やだ、あたしったらいつの間に…)
恵子は母親と違い、一般的なことと卑猥なことを切り替える分別があると自認していた。そんな自分が、無節操な美弥子に歯止めを掛ける役割を担うと公言していた恵子は慌てた。
当然、アルバイトに来ていた幸樹を、美弥子のように無節操に誘ったりしなかった。幸樹に対しても、法人としての【O−CLUB】の中では分別をわきまえるように言っていた。
「ち、違うわよ!これは昼間の商談セックスの汁が出てきて、スカートに染みができないようにしただけじゃない」
甥に釘を刺していた手前、無自覚の卑猥な行為を曝した恵子は、赤面しながら抗弁した。
「あれれ?そのスカートって、恵子ちゃんが考案した染みの着かない素材を使ったやつじゃないの」
「そ、それは…」
美弥子の再度の指摘に恵子は口ごもった。
「ほらほら、幸樹くんの前だからって、かっこつけなくてもいいじゃない。それよりも恵子ちゃんだって、自転車で気持ちよくなった経験あるでしょ」
「そうなんですか?」
興味津々の幸樹が重ねて訊いた。
「そ、それはあるけど…」
幸樹の熱い視線を受けて惠子は素直に白状した。その快感を思い返した恵子の内股から自然と力が抜け、弛緩した股間がサドルに密着した。
「可愛い甥に、サドルに股がるとどんな状態になるか見せてあげたら」
美弥子が幸樹のために促した。幸樹の目が期待に満ちたように輝いた。
「オマンコ、見たいの?」
恵子が上目使いで幸樹に訊いた。
「うんうん」
「ちょっとだけだよ」
カクカクと頷く幸樹を可愛いと思った恵子は、甥が喜ぶようにスカートの裾を捲り上げた。
幸樹が割れ目の状態を見るために、サドルに顔を近づけると、恵子の股間から牝の匂いが漂ってきた。
「ううっ、サドルに座ったら、こんな感じになるんだ」
勿論、恵子のソコは見たことはあった。それこそ色んな器具でいたぶられる光景も何度も見てきた。しかし、日常の中に隠されていた卑猥な光景に、幸樹は今まで以上に興奮した。
「うふふ、せっかくだから試乗はあとにして、気持ちよくなっちゃうとこも見せてあげなさいよ」
幸樹の食い付きのよさに、ワクワクした美弥子が促した。
「そ、そうね」
美弥子の誘導で恵子の淫乱なスイッチが入った。幸樹が見やすいように、恵子はミニスカートの腰にあるボタンを押した。その直後【O−CLUB】で開発した機能が働き、恵子の身に付けた衣服が一瞬でパラリと下に落ちた。
遮るものが無くなった股間。恵子は幸樹の視線を意識しながら、サドルの後方に乗せていた尻を前にずらすとともに、その重心を尻から前に移るように少し前屈みの姿勢になった。細くなったサドルの先端に割れ目が食い込み、恵子の敏感な部分を刺激した。
「はぁん…懐かしいわぁ」
恵子はトロンとした表情でつぶやいた。
「ど、どういうこと?」
興奮した幸樹が上ずった声で聞いた。