性と違-2
「な、な、なに、なになになにするんですか!」
「魔法を掛けたのさ。リスちゃん、君はもう僕のものだ。」
「は、はあ?私狙い、だったとか?」
「そうだよ。君が生まれる前からね。」
「わけ分かんないですよ、何ですかそれ。」
私は後退っ…え、足が動かない。
「魔法を掛けたと言ったろう?」
ヤバい。この人の目、本気だ。
「動けなくする魔法ですか。」
「違う。君が動けないのは、君がここから逃げるのを望んでいないからさ。」
「逃げたいに決まってるじゃないですか、あきらかにアブない状況でしょ?」
彼は私の言葉を無視した。
「早速始めよう。君は僕に胸を見られたいんだろう?」
「は?そんなわけ…ええ!?」
ジー。
私はダウンジャケットのファスナーを自分で開いた。
「セーターを捲り上げたいだろ?」
「バカなこと…」
捲り上げた。しかも、体を操られているのでは無く、自分がそうしたくて。
「可愛いシャツだね。しかもそれ、ヒートなんとかだろ。」
丸海先輩の息が荒くなっていくのが分かる。
「…。」
私は躊躇わずにシャツを捲り上げた。どうなってるの?
「おや、意外と大人っぽいブラ着けてるじゃないか。君はそれをどうしたいのかな。」
彼は期待…いや、欲情に溢れた目で私のブラを凝視している。
「う、うう…。」
私は…こんな邪魔な布は剥ぎ取ってしまいたい。そして、その中にあるものを彼に揉みくちゃにされたい。なんなの?これ。
「さあ、自分の欲望に素直になれよ、エリス。」
エリス?いまエリスって呼んだ?リスちゃんじゃなくて。
「く、くうぅ…。」
んなこと言ってる場合じゃない!手が、私の手が…いうことをきかない。違う、私が望む…から…。ブラを掴んだ。
「ダ、ダメえ!」
ベロン。
「おお。」
私は自分の手でブラを捲り上げてしまった。
丸海先輩は一ミリのブレもなく、私の剥き出しの胸を見つめている。そして。
「や、やめ、やめて下さい!」
彼は口を近づけてきた。ツンツンに尖った私の先端めがけて。
「やめ、やめやめやめやめやめやめやめやめ…」
「いやなら避ければいいじゃないか。」
避ける。そうだ、避ければ。今こそアレを使って。その瞬間を見られてしまうのはこの際仕方ない。
「!」
「何してるの?」
「あ、あれ?」
「跳べない?」
「あ、はい。」
「ざーんねん。妖魔テレポーテーションは使えないよ。君がここから去ることを望んでいないから。」
「そんな…っていうか、なんで私が妖魔だと知ってるんですか?」
「さあね。」
「あぐっ」
乳首をベロリと舐められた。
「どう?」
「どう?って…。」
ジーン、と胸の奥に快感が染みてきた。
ベロベロリン。
「あ、あ、あはぁ…。」
気が付くと私は自分から胸を突き出していた。その胸を、目を血走らせた丸海先輩にグチャグチャに揉みしだかれている。
「う、うぅ…。」
体中を駆け巡る痺れるような感覚に私は立っていられなくなり、お尻を地面に着けてしゃがんだ。
そしてスカートのホックを外し、ファスナーを下ろし、それを足首から抜き取った。それらの行動をどこか他人事の様に感じながら。
「まだ邪魔なものは残っているね。」
私はストッキングの足の付け根部分を掴み、それを…
ビリィッ。
左右に引き裂いた。
「なにやってるんだろう、私…。」
私の股間を凝視している丸海先輩の股間が、とんでもない勢いで膨れ上がっていった。
「さあ、み、見せて、その可愛い布の中を。」
「はい。」
なんで?なんでパンティを横に捲って中を見せちゃうのよ!私。
「意外とよく茂ってるんだね。」
「茂ってない部分まで捲りましょうか。」
違う。
「うん、見せて。」
イヤ!
「こう、ですか。」
ダメだってば!そんなところまで。
「おお…。」
丸海先輩は私が広げて見せている谷間をのぞき込んできた。
「もうビチョビチョだね。もっと奥までよく見えるように脱いじゃってよ。」
「いいですよ。でも、その前に先輩も…。」
違うってば!
「これのこと?」
ビイィン。
彼のそれはしなやかに跳ね上がった。
血管が浮き上がり、ドクンドクンと脈打っている。
「ああ、下さい、それを。」
違う!私は望んでない、そんなものを!
「さあ脱いで。」
「はい。」
ぬ、脱いじゃったよ、私。パンティ。
「行くよ。」
「来て…。」
やめてってば!覆いかぶさってこないで!
「みーつけた。入るよ、エリス。」
「早く…。」
丸海先輩の腰が高く上がった。
― 違う あなたじゃない ―
バシュワオォォォォオオンッ。