第六話:サキュバス・イン・ザ・ハロウィン-1
サキュバスになっちゃった私ですが、ママとお婆ちゃんのアドバイスの甲斐もあって、サキュバスになる事を、自分でコントロール出来る様になりました。お陰で、学校を辞めなくても済み、再び学校生活を始めて居ます・・・
そして、ハロウィン当日・・・
お婆ちゃんも昨日になって、ようやく魔界に帰りました。お婆ちゃんが家に居た事で、ママは、お婆ちゃんが自分の留守中に、パパに手を出さないように監視して居た為、ママは、先週末にあった地元のハロウィンパレードを諦めました。パパにゾッコンになったお婆ちゃんと、お婆ちゃんともエッチするパパにご機嫌斜めで、ようやくお婆ちゃんが帰った事で、この日を待ち望んで居ました・・・
「千聖、片端から男を漁るわよ!ダーリンにも、ヤキモチ湧かせて上げるんだからぁ」
「ハイハイ・・・」
実の娘を、男漁りに付き合わさせるママを、以前の私なら窘めていたかも知れませんが、私もサキュバスになった事で、エッチな事に興味津々になった私は、ママの誘いを承諾しました。
ママと私は地元から離れ、ちょっと足を運んで、ハロウィンで有名な町へとやって来ました。此処は、道路を時間規制で歩行者天国にするそうで、私達がサキュバス姿で来た19時には、かなりの人で賑わって居ました。私達が辺りをキョロキョロして居ると、周囲の人達は、私達を見て稀有な表情をしながら通り過ぎて行きました。
「ママ・・・やっぱりこの姿のままじゃ目立つんじゃない?知り合いに見られたら・・・」
私がママに不安そうに問うと、ママはあっけらかんと、
「大丈夫よ、身体には目が行っても、私達の顔までは印象に残らないようにしてるから、仮に知り合いに会ったとしても、私達だって気づかないわ」
「なら良いけど・・・」
ママの言葉を聞き、私がホッと安堵すると、周囲を良く観察してみました。参加者は、家族連れ、友人同士、カップルなどが、魔女やゾンビなど様々な衣装で楽しそうに練り歩いて居ました。そんな中、魔法使いが被るような、とんがり帽子を被った幼稚園ぐらいの男の子とかぼちゃのオバケのような帽子を被った二人が、私とママに駆け寄って来ました。
「「お菓子を頂戴!くれないと、イタズラしちゃうぞぉ」」
私とママは、その可愛らしい姿に目を細めちゃいました。ママはクスクス笑いながら、
「まぁ!?どんなイタズラされちゃうのかなぁ?オッパイチューチューされちゃうのかなぁ?」
ママったら・・・子供に何言っているのかしら?
男の子達は少し首を傾げると、二人で顔を見合わせて、
「「ウン、チューチューしちゃうぞ」」
「イヤァァン・・・おばさん、お菓子持ってないの・・・お詫びにチューチューさせて、あ・げ・る」
「ママァァァ!」
私は、こんな小さい子に何言っているのかと、我がママながら呆れましたが、ちょっと目を離した隙に、二人の男の子を細い路地に連れて行き、両胸を露にして吸わせて居ました。私は思わず目を丸くし、慌ててママに駆け寄ると、大通りから見えないようにママの正面に立ち、
「ママ、何やってるの?」
「だって、可愛らしくて・・・ウフフ、美味しそうに吸ってたね?本当は、キャンディー持ってたの・・・ハイ」
ママは、吸い終わった二人の男の子の頭を撫でながら、ポシェットからキャンディーを取り出して上げました。男の子達は見る見る笑顔になり、私達に手を振りながら、親御さんの下に戻って行きましたが、子供達がご両親に、あのお姉ちゃんのオッパイチューチューしたら、キャンディー貰ったと言う声が聞こえ、私は顔を真っ赤にしながら、慌ててママの腕を引っ張り、逃げるように先へ駆け出しました。
「もう、ママったらあんな小さな子に・・・あの子達が変態になったら、ママのせいよ?」
「エェェ!?小さい頃はオッパイチューチューするものよ、千聖だってそうだったし」
「そんな物心付く前の話されても、覚えて居る訳無いでしょう?」
そんな会話をしていると、背後から咳払いが聞こえ、後ろを振り返った私とママの前には、巡回しているらしいお巡りさんが居ました。
「まあハロウィンだから、開放的になるのは分かるけど、その恰好はちょっとやり過ぎだねぇ?出来ればもう一枚上に羽織りなさい」
私達母娘のサキュバス姿は、やはり刺激が強いようで、お巡りさんに注意されちゃいました。お巡りさんが離れると、ママはクスクス笑いながら、
「ウフフフ、お巡りさんも魅了しちゃおうかと思ったけど、しょうがない・・・一枚上に着ましょう」
ママの提案を受け、私達は急遽ブティックに入りました。黒のセクシー系のボディコン衣装を購入し、そのまま店内で着替え、再びハロウィンに参加しました。