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終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜
【女性向け 官能小説】

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終わらないハロウィンパーティー 〜狼は甘いものがお好き〜-7

 胸元がざっくりと開いた白いオフショルダーのブラウスに、黒いコルセット、赤色のサーキュラースカートの下には同じく赤色のチュチュを履いている。白いニーハイソックスに、厚底のころんとした黒いおでこ靴。

 アッシュブラウンに染めたローレイヤースタイルの髪はおろし、赤いボンネットは外していた。
 首には、ホワイトのレースが上下についた、シルバーのバラのチャームが可愛いホワイトレザーの首輪が巻きついている。──『赤ずきんちゃん』をイメージした仮装だった。

 中でも、『首輪』と呼ぶにふさわしいそれは、持っている装飾品の中でも一等気に入っているものだった。

 バラのモチーフが鎖のように連なっていて、レザーを這うように取り付けられている。真ん中あたりに、まるで猫の首輪の鈴のように、他のバラよりひとまわりほど大きいバラのチャームが垂れ下がっている。十字架にバラのツルが巻きつき、そのツルの先にバラが咲き誇っている。
 それはまさしく『首輪』だった。『チョーカー』とは呼べない──。

 彼の目もそこに落ちている。
 この、『首輪』を見ている……。

「そ──それより、蘇芳くんってバンドやってたの?」

「サポートで入っただけ。ヴォーカルが親友でさ。頼まれたから」

「でも、楽器……」

「俺、昔バイオリンを習っていたからさぁ。弦楽器、好きなんだ。ギターは趣味」

「へぇ……意外」

「意外なのは柳染さんのほうだよ。こういうバンドが好きだとは思わなかった。それに、そういう格好も──」

「スカートとか、わたしあんまり似合わないから」

「そんなことないよ。とってもよく似合ってる」

「今日は特別な日だから……」

 同じ学部のひとには絶対に知られたくない。実はこういった、ちょっと刺激的なコスプレに興味がある──だなんて!


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