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ママはサキュバス
【ファンタジー 官能小説】

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第五話:お婆ちゃんがやって来た-2

「お、お婆ちゃん、このオーク、このままにしてて大丈夫なの?」

 私は、失神しているオークを指さし、お婆ちゃんに再度オークの話題を振ると、お婆ちゃんは今思い出したかのように、

「ン!?ああ、そう言えば居たっけ?じゃあ、インキュバスの宮殿に送り返すかい、後はバカ息子の尻拭いで、デュークが勝手に処理するだろうさ」

 お婆ちゃんは、右手の人差し指と中指で指を鳴らすと、オークの頭上の空間が歪み、オークは気を失ったまま魔界に送り返されました。私はホッと安堵すると、力が抜けたかのようにその場に座り込んじゃいました。お婆ちゃんの行動に飲まれていたパパですが、意を決してお婆ちゃんに話し掛け、

「お、お母さん、初めまして!僕は・・・」

「ハアァァ!?あたしは、人間何かの母親になった覚えは無いよ!」

 お婆ちゃんは、パパの事は気に入らないらしく、ソッポを向きました。ママはオロオロしながら、

「お、お母様、ダーリンの事も認めてあげて」

「うるさい!他の種族の者なら兎も角、よりにもよって、精気を奪う対象の人間の男に、逆に骨抜きにされやがって」

「ダーリンは特別なの!」

「うるさい!それより・・・マヤ、千聖、荷物を纏めな!魔界に帰るよ!!」

「「エッ!?」」

 お婆ちゃんは、オークから助けに来てくれたと思って居ましたが、あろう事か私とママを、魔界に連れ戻しに来たようでした。ママは激しく首を振り、

「イヤよ!魔界に何か帰りません!!」

「ハアァァ!?あたしに逆らうのかい?あんたは、サキュバスの次期女王として・・・」

「イヤ!ダーリンと一緒にこっちで暮らすんだからぁ」

「マヤァァ!」

 お婆ちゃんに一喝され、ママは涙目になりながら頬を膨らませました。お婆ちゃんはそんなママを無視し、

「フン、いいから二人共荷物を纏めな!」

 パパは、大慌てでお婆ちゃんの目の前に移動し、私達を庇う様に両腕を広げました。

「ま、待ってください!」

「何だい!?人間?」

「いくらハ二ーのお母さんだからって・・・そんな勝手、認める訳にはいかない!」

「ほう・・・人間風情が、あたしに指図しようっていうのかい?」

 パパとお婆ちゃんが睨みあいを始め、私とママは、どうなる事かとハラハラしながら成り行きを見守りました。暫く睨み合いが続きましたが、お婆ちゃんは溜息を付くと、

「フゥゥゥ・・・人間にしては中々の度胸だ・・・良いだろう、お前にチャンスをやるよ。あんたがあたしとの勝負に勝てば、あたしはこのままおとなしく魔界に帰る。だが、あんたが負ければ、マヤと千聖は魔界に連れて行くよ!」

「そんな勝手なぁ・・・」

 私も、ママと同じように不満そうにするも、お婆ちゃんはそんな私をジロリと睨み、

「お黙り!こればかりは、いくら可愛い孫の頼みでも譲れないよ」

「ブウゥゥゥ」

 私は思わず、頬を膨らませて剥れました。お婆ちゃんは、少し動揺したようで、慌てて私から視線を逸らしました。パパは、ママと私を見て頷くと、

「分かりました・・・このまま何もせず、ハ二ーと千聖を連れて行かれるぐらいなら、勝負を受けましょう」

「ほう・・・上等!」

 お婆ちゃんは、勝負を受ける事を同意したパパを、少し見直したかのように、口元に笑みを浮かべました。パパは緊張した面持ちで、

「勝負方法は?」

「そうだねぇ・・・あんたもサキュバスのマヤを妻に迎えたからには、それなりにあっちの方にも自信があるんだろう?あたしとあんた、どっちが先にイカせる事が出来るか・・・勝負と行こうじゃないか」

「わ、分かりました・・・」

 どっちが先にイカせる事が出来るかって事は・・・パパとお婆ちゃんがエッチするって事なの?

 ママは、慌てて首を振りながらパパを止め、

「ダーリン、駄目よ!ママはサキュバスの女王なのよ?いくらダーリンでも・・・」

「愛する妻と娘を守る戦いならば、僕は負けないよ!」

 パパは、私達を見て優しく微笑みました。思わずママと私は顔を赤らめ、

「ダーリン・・・」

「パパ・・・」

 こうなったら、パパの勝利を信じて待つしかありません。お婆ちゃんは、身に着けていた黒いサキュバス衣装を脱ぐと、熟女好きな方なら、見るだけで喜ぶスタイルを露にしました。ママよりは少しムッチリしていましたが、別に太っているとかではありません。胸はママより大きく、括れはちゃんとありますし、ヒップもママより大きく、まさに熟女って感じでした。ママのスタイルの良さは、お婆ちゃん譲り何だって実感出来ました・・・

 キャリィは大あくびすると、エッチな行為には興味無いのか、一眠りしてくるとママに伝え、私の部屋へと移動しました。


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