第四話:私、サキュバスになっちゃった-3
夕方の16時を過ぎ、ママは夕食の支度を始めました。サキュバス姿の私が、リビングで寛ぎながら、
「アァア、パパ早く帰って来ないかなぁ?」
「今日は、用事を済ませてなるべく早く帰るって言って居たから、もうちょっと待ってなさい」
「ハ〜イ」
私は雑誌を手に取ったその時、家のチャイムが鳴りました。パパにも出なくて良いと言われたし、そのままリビングで寛いでいようとも思ったのですが、もしかしたらパパかも知れないし、美冬か沙也華がお見舞いに来てくれたのかもと思うと、ママに気づかれないように、そっと玄関前まで行きました。ドアスコープから外を覗くと、そこにはパパが立って居ました。
「ママァ!パパだよ」
私は、私達を心配したパパが、早く帰って来てくれたと思い、チェーンロックを外し、玄関の鍵を開けました。それと同時に、ママの絶叫が響き渡り、
「千聖ぉぉ!開けちゃ駄目ぇぇぇ!!」
「エッ!?」
時既に遅く、私はパパと思い込み、ドアノブを回しちょっと玄関を開けてしまったんです。それと同時に、大きな手が無理やり隙間から入り込み、ドアを勢いよく開くと、忘れもしない私とママを犯したオークが、不気味な笑みを浮かべて立って居たんです。
「グフフフ、開けたなぁ?」
「アッ、アァ・・・ど、どうしてぇ!?今見たらパパだったのに?」
私は、後退りながらも頭が混乱しました。だって、私がドアスコープから見た時は、間違いなくパパだったんですから・・・
オークは、再び不気味な笑みを浮かべ、
「グフフフ、今お前が見たのは・・・俺の張った結解に、お前が一番会いたがった人物が映ったのさ・・・ブヒヒヒヒ」
オークは私を見て嘲笑し、私は自分が仕出かした過ちに気づき呆然としました。
「そ、そんなぁぁ!?」
「千聖ぉぉ!逃げるのよぉぉ!!」
ママは、瞬時にサキュバスの姿に変化すると、私の手を取り一緒に窓から外に逃げようとしました。ですが・・・
「グフフフ、もう逃げ場は無い」
オークが気合を込めると、オークの身体から金色の光が室内に溢れ、私達はまるで力が抜けたかのように、リビングに倒れ込みました。
「ち、力が・・・入らない!?」
「ママァァ!ゴメンなさい・・・ゴメンなさぁぁぁい!!」
私は、自分の迂闊さに涙が出ました。パパにあれ程注意されたのに、私の不注意でドアを開けてしまったばかりに、私達母娘の命運は、今尽きようとしていました・・・
玄関を閉めたオークは、一歩一歩ゆっくり近づき、オークの股間は、あの時のように私達母娘を見て巨大になっていきました。
「「アッ!?アァァ・・・」」
オークに今から犯されるであろう恐怖と共に、あの時の事を思い出すと、自然にアソコが濡れてくるような感覚がありました。パパが言っていた、一生オークの性奴隷として、奴の子を産み続ける事になるんだと言う言葉が、私の頭を過ぎりました。オークは勝ち誇り、雄叫びを上げると、私達が身に着けたサキュバスの衣装は、脆くも消し飛びました。
「グフフフ、さあ、どちらから頂こうか?」
オークは、私とママを交互に見つめ、どちらから抱くか涎を垂らしながら決めようとしていました。ママは、私を庇う様に私の身体を隠し、
「お、お願い、娘は、娘だけは許して・・・お願い」
ママは、もう逃げ切れないと観念したのか、私の身だけは守ろうとしてくれました。でも、そんなの嫌です!
「ママァ!もういいよ・・・せめて一緒に居させて」
「千聖・・・」
私は、ママに抱き付きました・・・
自分一人で助かるぐらいなら、ママと共にオークの慰め者になった方がましと思いました。