朝食-2
タクミはコーヒーをすする。
朝食の支度をしている
ちづるに話しかける。
「 ねぇ、、 なんか、
さっきさぁ。 」
「 ん?」
「 なんか、、
変な夢みてたの? 」
「 ぇ? 、、なんで?」
「 んーーー、、、なんとなく。」
「どう、、、だったかなぁ。」
う、。
なんか 嫌だな
私 寝てて 変だったのかな
、 、 、、。
話題 変えちゃお
「タクミ君。
今日も目玉焼きで大丈夫? 」
「 うん。」
「じゃあ、、焼くね。
私は卵焼きにしよっかな〜。」
ちづるはそう言いながら作業をする。
無意識に、目玉焼きと卵焼きの
両方を作る事により、朝食の
作業時間を増やそうとした。
朝食の準備が整うと、
いつものように「いただきます。」
と言い、2人は食べ始める。
ちづるの小さな努力を
無視するかのように
タクミが話し出す。
「クビになる夢見た?」
「 ぇ? 、、、ううん、 ?」
「なんか悲しそうな顔して
解雇、って呟いてたよ? 」
「 ぇっ? 、 、、 ? 」
かいこ?
?
?
「ちづちゃん、
寝言とか言う人なんだね〜。
でもなんで解雇っつったんだろ 」
「 ? 、、、悲しそうな?
、 、、ぁ。 それ介護 」
「介護?」
「 んーー、、、。
まぁ、いいじゃん、何でも」
「気になる〜〜
教えてよ。」
「 、 、、。そういえば
こないだテレビで 」
「ねぇ。 教えてってば。」
「ちょっ、、違うの、あの聞いて?」
「、、、何?」
「、、こないだね?
テレビで誰か言ってたよ?
夢の話をする人、嫌い〜〜
みたいな? 」
「、、、ふーーん。 で? 」
「だから、 、、うん、そう
そうなんだよ。
夢の話なんて、
人は興味ないし 」
「俺は、知りたいの。
早く話してよ。
なんで介護って言葉から
エロい話になったのか気になる。」
「!? 、 、、
私、そんな夢、見たなんて
言ってないよ? 」
「っはーー、、。
あのねぇ、言ってなくても
寝ながら腰振って
変な声だしてたよ?
夢でイって、おしっこちびった
なんて、言わなくても分かるし 」
「!! 、 、 、 、。」
バレてた
、 、 、、、。
「隠せるって思っちゃえる方が
不思議だよ。 」
タクミは、
少し呆れた顔をしながら話している。
ちづるは、
タクミが何もかもお見通しな事に
言葉をなくした。
タクミの目が
早く夢の内容を言え、と
言っているようだった。
ちづるは暫く考えた後に
ようやく観念して
夢の話をポツリ、ポツリと
話し始めた。