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ママはサキュバス
【ファンタジー 官能小説】

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第二話:ママの元婚約者が現れた-3

 翌日・・・

 学校に向かった私は、下駄箱の中にラブレターが入って居るのに気づきました。

エッ!?今時ラブレター何か、出す奴居るのかですって?

 メルアドを知っていたり、LINEをやっている人達なら、そっちの方が早いかも知れませんけど、私、LINEはやってないし、男子にメルアドは教えて無いから、やっぱり今でもラブレターで貰いますよ・・・

 女子トイレに行った私は、ラブレターの内容を見ると、それは・・・元カレの智君からでした。もっとも、智君は私と付き合って居た記憶は、ママに消されて無いんですけどね。私は昼休み、指定された校舎裏に向かうと、そこにモジモジした智君が立って居たの・・・

「真野さん、手紙読んでくれた?」

「ウン・・・でも、ゴメンなさい!」

 私は、智君に深々とお辞儀して謝り、貰った手紙を智君に返しました。一度は付き合うのをOKしたのに、記憶を操作した事への償いもありました。智君は、困惑しながらも

「エッ!?そ、そう・・・そうだよね・・・気にしないで!」

 智君は、この場に居るのが気まずそうに、慌てて走って去って行きました。私は、もう一度心の中で智君に詫び、教室に戻ろうとしていると、首を傾げた薄井君が、柱の陰に立って居ました。

「薄井君、今の見ていたの?もう・・・恥ずかしいじゃない」

「アレェ!?真野さんと吉田君って・・・付き合って居たんじゃないの?」

 薄井君の、予期せぬ直球の質問に、私は思わず度肝を抜かれて、取り乱しちゃいました。

「エッ!?な、な、何言っているのかなぁ?う、薄井君、きっと勘違いしてるよ」

「そうかなぁ!?でも、僕としては・・・」

「エッ!?何か言った?」

 私は、薄井君の声が小さくて、聞き取れなかったんですけど、薄井君は嬉しそうな表情でした。

「ウ、ウウン、きっと僕の勘違いだね?」

「そ、そうだよ・・・アハハハ」

 私は、勘違いだと聞いて来た薄井君に、何度も頷き何とか誤魔化しました。まさか薄井君が、私と智君が付き合って居たのを、知って居たとは思いませんでしたが、何とか誤魔化せたようで、私はホッと安堵しました。


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