なんて所に何てこと-1
私は立ち上がってトランクスを指さした。
「とりあえずそれ、脱いじゃいなさいよ。持ったままじゃ手がダルいでしょ?」
「え、ええ。」
「なに?恥ずかしいの?そんだけ丸出しにしてるくせに。」
「それはそうなんですけど、やっぱり穿いてると穿いてないとでは、なんだか。」
「いいから脱ぎなさい。そこ以外も可愛がってあげるから。」
「ここ以外?」
少し不安そうに、そして少し恥ずかしそうにユウイチ君はそれを脱いだ。
「これでキミは何も着ていない。隠されたところは何もない…と言いたいところだけど。」
「その通りだと思いますけど?」
「あまーい。むこう向いて。」
「え、それって…。」
「いいから。」
ユウイチ君はこちらにお尻を向け、膝立ちになった。
「そうそう、分かってるじゃない。」
「どうしても、ですか?」
「嫌なの?」
「そりゃあ、嫌ですよ、そんな恥ずかしい事。でも。」
「でも?」
「同時に、なんだか怖いようなワクワク?するみたいなヘンな気分です。」
「その気分の正体を教えてあげる。さあ、そこに四つん這いになってお尻を上げなさい。」
「え…。」
困惑したような顔をしつつ、彼は言われた通りにした。
私は正座した。目の前にはサッカーで鍛え上げられた全くムダの無い引き締まったお尻が剥き出しで突き出されている。それを両手で鷲掴みにして親指を穴の淵に掛けた。
「いくよ。」
「は、はい。」
「ふん!」
グニーっと柔らかい感触と共に秘密の扉が開かれていく。
「ううぅ。」
「どう?」
「くっ…なんて所に何てこと…するんですか。」
「やめる?」
彼は首を二回横に振った。
「なかなかの変態ね。」
「そんなこと、言わないで下さいよ。」
「もう一回。ふん!」
「ああ…。」
いい声出すじゃない。ゾクゾクしてきた。
「どうなの、もっとされたい?」
「もっと…広げて下さい、強く。」
「オーケー。」
全ての指先に力を込めた。二歳からピアノを習い始めたお嬢様の指力を舐めんなよ。
「はあっ!」
「ううっ、裂けるぅ!」
「あ、ごめん。」
力を緩めた。
「やめないで!やめないで下さいよ。」
「裂けるんでしょ?」
「いいんです、裂いて下さい。」
おい。ホンモノだな、この子。
「裂けちゃったらそれ以外のこと出来ないじゃない。ククク。」
私もホンモノみたい。
「ちょっと待っててね…あった。」
コケシ。同期の誰かが何のつもりだか旅行のお土産にくれた。その子にはそういうウワサがあったから、何をしたかったのかはまあ想像つくけど。残念ながら?そういう事にはならなかったし、他の事にも使っていない。いや、ホントに。ホントに使ってないってば。これは。…。
「コケシ?」
「そうよ。」
私は彼に見せつけるようにコケシの頭をネロリ、と舐めた。
「何でそんなもの舐めるんですか?」
「さあ。」
ネロリ、ネロネロリ、ネロレロレロリン。
十分に頭部に潤いを与えた後、根元の方をしっかりと咥えた。そして再びユウイチ君の後ろにペタンと正座し。
「んぐご。」
「は?」
行くよ、と言ったつもりだけどコケシが太すぎて無理だった。
私は彼のお尻を鷲掴みにし、親指で横に広げ、咥えているコケシの頭を押し付けた。
「む、無理ですよ、キョウコさん。そんな所にそんなに太いのは。」
フフフ、リカバリー不可能なはずの君のミスをなんとかしちゃった私を舐めんなよ。私に無理なんか無いのだ。いや、いろいろあるけど…無いのだ。
「んが、んが、んが!」
ズブ、ズブブ、ズブリ。
強く抵抗しながらも、それはコケシを受け入れていった。
「ああっあはあぁ、あうぅ。」
ユウイチ君は初めての感覚に声を上げることしか出来ないようだ。どう受け止めていいのか分からないのだ。
「んぐうううぅ。」
首を振って中で掻き回してやった。
「あはぁ、な、何ですか、これは。痛い?いや違う、キモチイイ?それも違う。く、苦しいのに、お尻が欲しがって…がはあぁあ。」
ユウイチ君の腰がガクガク震えている。
言っておくが、私は適当に突っ込んでいるわけではない。
男の子の直腸のすぐそばには前立腺という器官がある。それを上手に刺激してやると、理解不能の重く深い恍惚がお尻の奥からジュワーっと下腹部に沸き起こり、それは全身を痺れさせ、蕩けさせるのだ。幼いころから医学書に囲まれて育ったお嬢様を舐めるなよ。
「あはああぁ…。」
ユウイチ君は完全に快感に呪縛されている。
ジュボン。
「え…。」
コケシを抜き取った。ユウイチ君はポカンと口を開けて振り返った。
プっ。
私は横を向いてコケシを吐き出した。