最終話:さよなら母さん-1
私は、そのまま居間で眠りに付いて居ました・・・
ハッと目が覚めると、そろそろ7時になろうとしていました。私は寝ぼけ眼のまま洗面所に行き、歯と顔を洗って居ると玄関のドアが開きました。母が帰って来たと思うと、私は居ても立っても居られなくなり、玄関に向かいました。
「お母さん、昨日は・・・」
そう言おうとして、私はその場で思わず沈黙しました。母は玄関のドアを開けたまま、鬼塚先輩と激しくディープキスをして、自ら胸を押し当てる姿がありました。やがて二人の唇が離れ、私が居る事に気づくと、
「康一、何見てるの!?竜也さん、二階に行きましょう」
「お、お母さん!昨日僕の誕生日だったのに、何処行ってたの?」
私の問いかけに、母は今思い出したような表情を浮かべ、
「アア、そう言えばそうだったわね・・・ハイハイ、おめでとう」
そう言った母の口は酒臭く、私の誕生日も忘れ、昨日から朝まで酒を飲んで居たのかと思うと悲しくなりました。鬼塚先輩は、そんな私を見て失笑し、
「クククク、オメェ・・・ダセェ奴だなぁ!?」
「本当、いい加減親離れしろって感じよねぇ?竜也さんを少しは見習えば!?」
母はあろう事か、言葉は悪いですが、こんな屑のような鬼塚先輩を見習えと私に言い、私はショックで呆然としました。そんな私を置いて、二人は二階に上がって行きました。
(母さん・・・どうしたらいいの!?)
私には、母を元の優しい母に戻す手段が浮かばず、階段を呆然と見つめて居ました。しばらくすると、二階から母の艶やかな声が響き出し、私は二階へと上がって行きました。
「竜也さぁぁん!アッ、アァァン、ハァハァハァ、イイわァァ!!」
母は、自分達の寝室に鬼塚先輩を招き入れ、背面座位の体勢で、巨乳を激しく揺らしながら悶えて居ました。私が生まれて来た母の膣は、鬼塚先輩の肉棒を美味しそうに飲み込み続けて居ました。
「み、美優希・・・お前も尻振れよ!」
「ハイ、竜也さん・・・ンンン・・・アァァ!アッ、アッ、アッ、アァァァン!!イイィィィィ!!!」
母は一段と激しい声を出して悶え、自らも激しく尻を振り、鬼塚先輩と交わり続けました。鬼塚先輩の腰と、母の尻を動かす速度が上がり、二人は堪らず荒い呼吸をしながら、
「ウッ・・・み、美優希・・・な、中に出すぞ?」
「ハァハァ、イイわぁ、竜也さん、竜也さん、アッア、アァァ、アァァン!竜・・・也・・さぁぁぁん!!イィィィのぉぉ!わ、私・・・イクゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「ウッ・・・ウゥゥゥゥ・・・ハァハァハァ」
鬼塚先輩の肉棒が、母の子宮目掛け奥深く埋め込まれると、母は舌を出し無様な表情でそのまま鬼塚先輩の身体に倒れこみ、二人は荒い呼吸をしながら再びディープキスを始めました。私の誕生日を忘れ、鬼塚先輩との情事に耽る母の姿に、私の感情はこの時爆発しました。
「いい加減にしてよ!こんな事して・・・止めないとお父さんに言いつけるよ!!」
私は、父の名を出せば母も恐れて、我に返るのではないかと思って、父の名を出しました。ですが、その事が返って母の逆鱗に触れてしまいました。母は、まるで私を敵の様な目で睨み付けると、
「あんた、いい加減ウザイのよ!お父さんに言う!?言えば?ほら、どうしたの!?言いに行きなさいよ?」
「ウッ・・・」
私が言葉に詰まると、母は裸のまま立ち上がり、股間からは鬼塚先輩の精液が、太股を伝って落ちていくのも気にせず、
「根性なし!本当、あんた見てるとイライラするわ・・・」
私は、母が私の名を呼ばず、あんたと吐き捨てるように言った言葉にショックを受けました。
(か、母さん・・・僕の事をあんたって・・・)
母はまだ怒りが収まらないようで、階段を下りて行くと、少しして母の大声で誰かと話す声が聞こえてきました。
「もしもし、美優希だけど・・・アァ、そういう話はいいから、あのさ、私と別れてくれない?ハァ!?離婚してって言ってるの!バカなの?」
(エッ!?お、お母さん・・・何を!?)
母はどうやら、父の出張先に電話を掛けたようでした。母自ら父に離婚して欲しいと言った事で、私は呆然として居ました。
「だから、あんたやあいつの面倒見るのもう嫌なの!じゃあ、離婚届置いとくから・・・ハイ、サヨウナラ!!」
母はそう言うと、叩きつけるように電話に戻しました。鬼塚先輩は愉快そうに笑いだし、
「クククク、面白くなったなぁ?」
「な、何が面白いんだよぉぉ!」
「アァァ!?」
私は涙目で鬼塚先輩に食って掛かると、鬼塚先輩の目付きが変わり、私の腹に右足で蹴りが放たれました。私が膝をついて苦しんで居ると、母が戻って来ましたが、母はそんな私に見向きもせず、
「竜也さぁん、こんな家出て行くから、あなたの所に泊めてぇ?」
「ダメだな!お前とは遊びだ・・・どうしてもって言うなら、親父の店で働くか?」
「ウン!それで良いわ・・・こんな家出られるなら何でもするわ」
「じゃあ、決まりだな・・・だそうだ?」
鬼塚先輩は、私を見下しながら声を掛け、私はポロポロ涙を流しながら、
「お、お母さん・・・」
私がお母さんと呼ぶと、母は見る見る不機嫌顔になり、
「ハァ!?二度とお母さん何て呼ばないでくれる?あんたと話してるだけで、ムカムカしてくる・・・竜也さん、行きましょう」
「お母さぁぁん!」
ほんの数週間前に優しかった母の姿は、今完全に消え去りました。私はただ去って行く母の姿を、泣きながら呼ぶ事しか出来ませんでした・・・