色-3
安達さんの部屋で、寝室に入ると私を部屋の中央に立たせて
自分はベッドに座った。
「その服は、誰の?」
「あ、姉の」
「ふ〜ん」
足を組んで私を眺める。
「お姉さんの服か。道理で大人びて美鈴には似合ってないと思った」
「・・・・」
「脱げよ。おしゃれをしても、その服は今の美鈴には似合ってない」
「こ、ここで?」
「そう。そこで」
トップスを脱いで、スカートのチャックを下した。
下着とストッキング姿になって恥ずかしさから顔が赤くなる。
「そこの椅子に座って、ゆっくりとストッキングを脱いで」
目を細めて私に指示を出す安達さんの言うとおりにする。
両足からストッキングを引き抜いて
素足の頼りなさにどうしていいかわからなくなった。
「なに、恥ずかしがってんだよ」
そういいながら視線を一秒たりとも外さないで笑う。
「だってっっ」
「そのまま下着をはずして」
「え・・・」
「なに?」
嬉しそうに、見るからに楽しそうにしている安達さんに逆らえるはずもなく
そっとブラを外す。
片手で胸を隠しながら
片手でショーツを脱ごうとしたがうまくいかない。
四苦八苦する私に、安達さんはとうとう声を出して笑い出した。
「大変そうだな?美鈴?」